私の決断は、26歳のとき、退職を思いとどまり、「家庭と仕事の両立」に本気で向き合うと決めたことです。
共働きの家庭で育ち、キャリアウーマンに憧れがありました。父は運送会社のドライバーで、助手席に乗せてもらうのが好きだった私は父のことをとても尊敬していましたし、トラックのこともかっこいいと思っていました。
弟が野球の推薦で大学を目指していたため、私は高校卒業後すぐに働きたいと考えていました。弟が奨学金を借りずに野球に専念できる環境にしてあげたかったのです。そこで私は高校卒業後、運送会社に就職。運輸事務として売り上げ管理やドライバーの点呼などを担当しました。
運送会社は男性社会で、女性は事務仕事がメインです。ミスのないように給与計算をしておけばいいという風潮があり、出世や成長は見込めないと感じました。運送業への思いは引き続き強かったため、19歳のときに転職を決意。現在のロジテム九州への転職を決めました。
事務職で入社し、何か成長できる仕事がしたいと考えていました。その後、結婚し、2020年には第1子を出産。女性社員は全体の8%程度しかいないため、産休・育休を取得するのも一苦労でした。育休取得者としても歴代2人目で、1回目に取得した人は6年も前のこと。総務も前例がなく手探り状態で、申請や処理を一緒に調べながら進め、何とか1年9カ月の産休・育休の取得に成功しました。
2021年、時短勤務で復職しました。子育てとの両立に不安もありましたが、会社が状況を理解して勤務環境に配慮してくださり、安心して仕事に戻ることができました。
2023年、子どもが3歳になったとき、体調不良が続き、私も会社を休むことが多くなりました。仕事にも十分に向き合えず、会社に迷惑をかけてばかりで、本当に苦しい時期でした。すると以前から発症していた耳鳴りが悪化。病院を3軒はしごした結果、「低音障害型難聴メニエール病」だと診断されました。変に責任感が強いせいか休むことができず、横になりながら仕事をするなど、中途半端な状況がさらに続いていきました。仕事もうまくできないし、家事もきちんとこなせない――。
26歳のとき、「退職して誰かに仕事をお願いしたほうが会社に迷惑をかけないのではないか」と思うようになりました。上司との面談でその気持ちを伝えると、「あゆちゃんがロジテム九州で頑張りたいと思ってくれているなら、これからも一緒に働けるようにいろいろと方法を考えてみるよ」と言っていただきました。その言葉に支えられ、自分には助けてくれる人がいることに気づき、まわりに頼って力を借りながら続けていこうと思えるようになりました。仕事では後輩に仕事を任せたり、「何か手伝えることがあったら言ってね」と声をかけてくださる皆さんの助けを借りたりしながら、何とか仕事を辞めずに家庭との両立を続けるという選択を取ることができました。
現在は時短勤務を継続しながら、採用活動や広報、SNS担当など幅広い業務を担当することができています。いまだに疲れた日などは耳鳴りが再発することもありますが、多くの日では気にならなくなり、毎日がキラキラして本当に楽しく日々を過ごすことができています。私はこの仕事がしたいというよりは、ロジテム九州だからやりたいんだと確信するようになりました。
19歳の何もできない自分を受け入れてくれ、資格取得や研修受講を応援してくれたこと。結婚式でお祝いの動画を作ってくれたこと。仕事や生活の両立に悩んだときも、社長や上司、同僚が支えてくれたこと。その1つひとつが、いまの私をつくっています。だからこそ、その支えに応えるために、この会社に恩返ししていきたいのです。
これからは売り上げ100億円、創業100年、社員満足度100%を目指す「ビジョン100」に向かって会社が進んでいきます。私はそのビジョン達成に向け、社内コミュニケーションツール「TUNAG(ツナグ)」を活用し、理念や取り組みの浸透に力を入れているところです。私自身が支えられてきたように、これからは働くママやパパも胸を張って働けるような環境づくりに貢献していきたい。そしてロジテム九州のみんなとともに、ビジョン100を達成していきたいと思います。
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