伊賀聡

長年勤めた博報堂を早期退職し、起業して新会社を設立したのは2022年2月のこと。確かな勝算があるわけでもなく、大きな挑戦でした。

独立し、事業ブランド戦略コンサルタントとしてリスタートするにあたって考えた企業コンセプトは、「本質洞察」。それは、趣味の華道から気づきを得たものでした。華道を始めたのは十数年前、部長職を拝命してしばらく経った頃。マネージャーとして少し余裕ができたこともあり、会社が運営する華道部への入部を決めました。

いざ始めてみると、これが大変奥深い。はじめのうちは、1つ1つの花材自体の美しさばかりに目がいきがちですが、華道は本来、空間を含めた美を追求していくもの。枝葉を切るか悩むなら、まずは離れて全体を見る。迷ったら切る。極限まで削ぎ落として、本質を残していく。ビジネスにも応用可能な日本文化の真髄を知ることができました。

草月流いけばな師範となった私の雅号は、伊賀晶樺(いが・しょうか)。晶は、水晶の晶(訓読み:あきらか)。余計なものを削ぎ落としたキラキラ輝く結晶を表します。

そして会社名は株式会社アキラカ。パーパスは、本質課題を<明らか>にし、企業や地域を強く美しくする。華道からの学びを、地域、企業に寄与していきたいと考えています。


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