中島さんショート

34歳のとき、卵巣のう腫で緊急手術。自分の人生を見つめ直した結果、救命医を辞めて、起業する道を選びました。

高校生のとき、母親がくも膜下出血で倒れ、一命をとりとめたものの、「自分には何もできなかった」という悔しさが残りました。それがきっかけで大学は医学部に進学。研修医が終わった後、世界を見るために3年間、世界一周の旅に出ました。「いつ、どこで、何があっても力になれる人になりたい」と考え、帰国後は救急救命医へ。
救命医として充実した毎日を過ごしていたのですが、第1子妊娠中に激しい腹痛に襲われました。卵巣のう腫の手術のために緊急入院。多忙を極めていた毎日から離れて考える時間ができ、これからどう生きるべきか、自分の人生を見つめ直しました。
「これからは時間と場所の制限を受けない働き方をしたい」
そう考え、医療現場から離れることを決意しました。医師の仕事に未練はなく、新たな選択肢へのワクワクの方が圧倒的に大きかった。

自分は何がしたいのか、1年くらいは悩み、迷走していました。糸口となったのは、海外旅行の様子を綴ったブログです。多くの人に読まれたことを思い出し、「発信」に注目。ブログの書き方を教える機会を持ちながら、インスタグラムで旅行中の写真の投稿もスタート。開始から3カ月でフォロワーが1万人を突破し、その頃から「教えてほしい」と依頼されるようになりました。

2018年に会社を設立し、1dayのインスタグラム講座を始めました。しかし、単発では受講者の思いがなかなか継続しない。これはマインドセットから伝えれなければ意味がないと気付き、2019年に「TOKYOインフルエンサーアカデミー」を立ち上げました。今は4カ月かけて、インスタのノウハウだけでなく、発信によってどうなりたいのかを考え、マインドや行動に移す方法をしっかり伝えています。

自分の人生を変えたいと本気で考えている人だけを対象にしたアカデミーの卒業生は300人ほどになりました。単発講座の頃からコンサルした人数は1000人以上。
アカデミーの受講者は、専業主婦や会社員、店舗経営者などさまざまです。最初は自信なさげだった受講者たちも、4カ月後にはキラキラした目をして卒業していきます。人生が激変する人も多く、その瞬間に立ち会えることが何よりの喜びです。
インスタは手段でしかありません。私が伝えたいのは、人生を変えるためのマインドセットや行動力。今後は海外にも広げていきたいと考えています。

中島侑子 Instagram
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