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1976年、愛知・長野との県境にある静岡県の山の中で生まれました。18歳で故郷を離れ、大学は京都。卒業してアジアを放浪しているときに北海道出身の女性と出会い、追いかけるようにして札幌へ。若かりし頃の僕は静岡を去るとき、「もうここで暮らすことはないだろうな」と思ったことを覚えています。

しかし不思議なもので、歳を重ねるにつれ故郷の香りをなつかしく思うようになり、40歳が近づく頃には「静岡と何かしら関わりを持つライフスタイルを作れないか」と考え始めるようになりました。そして2015年、転機が訪れます。

札幌駅から大通駅へと続く地下歩行空間をぶらぶら歩いていると、ふとお茶の試飲販売会に目がとまりました。のぼりには「静岡」の文字。ここでお茶を販売していた人に「静岡出身なんです」と声をかけたのが、その後の僕の運命を変えていきます。このとき出会ったのが、佐藤雄一さん。「お互いの土地にないものを、お互いに交換し合う。交流を通じてライフスタイルを豊かにする」という『互産互生(ごさんごしょう)』の活動に加えてもらうことになりました。39歳で故郷とつながる仕事と出会い、いまでは北海道にある静岡県人会の事務局長もしています。

原 大介 Instagram

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