檀

動物病院の看護師を辞めて、ピラティスのインストラクターになりました。

昔から運動は大の苦手。走るのも球技も苦手で、体育を楽しいと思ったことは一度もありません。一方、家族は自然や動物が好きで、家では犬や猫、ウサギ、合鴨などたくさんの動物を飼っていました。自然と動物に関わる仕事がしたいと考えるようになり、高校卒業後は北海道の酪農学園大学に進学。卒業後、大阪市内の動物病院で看護師として働くようになりました。

動物病院では診察サポートやペットフードの販売、入院する動物の世話などを担当。仕事は楽しかったけれど、動物病院は年中無休で週6日勤務。少しずつ疲労がたまり、次第に体のメンテナンスを考えるようになりました。そこで当時一大ブームとなっていたホットヨガ教室に通うことに。「ピラティスをすればヨガがもっとうまくなるのかもしれない」と考え、ピラティススタジオにも通うようになりました。仕事の前後に可能な限りレッスンに通い、29歳の頃には、BASIマット&BASIマシンの指導資格を取得。本場カリフォルニアにもわたってレッスン体験やスタジオ見学に行きました。

カリフォルニアでの最終日、一緒に行った仲間たちとカフェで息抜きしていると、話題は「大阪に帰ったら何をするか?」というトピックへ。私はもし仮にスタジオを自分で運営するとしたら物件を探す必要があると考え、「不動産会社を回るかなぁ」と答えました。雑談の中で何気なく言ったに過ぎませんでしたが、実は私は口に出してしまったら最後までやり切らないと気が済まない性格。帰国後の2014年、実際にスタジオを借りてレッスンをスタートすることになりました。

当初は動物病院も辞められず、家賃を支払うために飲食店でのアルバイトも追加。スタジオの切り盛りもすべて1人でこなしていたため、最初の10カ月は平均睡眠時間3時間の過酷な日々となりました。少しずつ軌道に乗り始めた2015年に動物病院を退職し、ピラティススタジオ「THE FOUR SEASONS」を本格オープン。現在は4~5店舗目のオープンに向け、準備を進めており、スタジオを持っていないインストラクターの皆さんにスタジオの時間貸しやコンサルティングも行なっています。

ピラティスは私にとっては食事と同じ。いまだに自分自身も生徒としてレッスンに通い続け、新たな気づきを得ています。これからもピラティスをもっと広め、体の不調に悩む多くの人たちの力になっていきたいと思っています。


ピラティス スタジオ 「THE FOUR SEASONS」

THE FOUR SEASONS  Instagram


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