城後さんショート

2016年、35歳のときに東京から長崎県波佐見(はさみ)町にIターンし、町会議員になりました。今は2期目になりますが、数少ない若手かつ子育て世代の議員として、デジタル化を進めるなど、町をより良くするための活動に取り組んでいます。

生まれ育ちは福岡県八女(やめ)市。もともと波佐見町とは縁もゆかりもなかった僕が、はじめて波佐見町を知ったのは、移住の3年ほど前でした。たまたま知人に招待されて参加したランチ会で、波佐見町で長く町おこしに取り組んできた方と出会ったのです。自分の親より年上の方でしたが、とても波長が合い、そこから年に3回ほど波佐見町に遊びに行くようになりました。狭い町なので行くと歓迎され、いろんな人が来てくれます。数回目に町長が現れたときには、その距離の近さに驚きました(笑)。

東日本大震災以降、東京での暮らしに疑問を感じていたこともあり、移住したいなという思いが強くなっていきました。最終的な決め手は、当時まだ結婚前だった妻が承諾してくれたことです。

波佐見町は人口1万4000人の小さな町です。「もっとこうしたらいいのにな」とIターンだから見えることもあり、すぐに町会議員に立候補しました。議員をしながら、2020年にはイノシシ被害を軽減するため、狩猟から食肉加工までを担う会社も立ち上げました。消費者であり父親である自分に経営の視点も加わり、議員としての活動により深みが増したと感じています。町で暮らす子どもや若者たちにとって、より身近な存在になりたい。もっと波佐見町の価値を高める活動をしていきたいと思っています。


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