『ヘアカラー専門店を開業し、女性の髪の毛の悩みを解決する』魚住美晴　頭皮改善トレーナー／株式会社ベイコローレ 代表取締役

2020年にヘアカラー専門店をオープン。2023年にはカラーだけでなくヘアケアや増毛、育毛などのサービスを開始することを決めました。

父が釣具のうきの絵付け師だった影響で、幼少期から色彩に興味がありました。でも、コレといって将来像がハッキリしていなかった学生時代。
大学在学中にたまたま見つけた、カラーコーディネーターの資格が取得できるスクールのパンフレットを見つけ、直感的に心が湧き立ちすぐに申し込みました。大学と並行してスクールに通い、色彩検定1級やパーソナルカラー検定1級を取得。そのまま色を生かせる仕事に就職しようと思ったのですが、就職活動はなかなかうまくいきませんでした。

「どうせ学ぶならトップレベルの専門知識を身に付け、色彩を極めた仕事がしたい」と考え、ネイルやスキンケアなどトータルビューティーを学べるニューヨークの専門学校への留学を決意。2001年の春に渡米し、半年ほど猛勉強してニューヨーク州のネイリストライセンスを取得しました。
ニューヨークで私が目にしたのは、道端で楽しそうに爪を磨いている職人さんの姿。決して儲かる仕事でも、人から称賛される仕事でもなかったと思います。それでも、自分が極めた技術でお客様に喜んでもらうことを純粋に楽しんでいる。そんな職人さんたちの笑顔がいまでも忘れられません。

帰国後は、ネイルサロンを経営する友人に声をかけられネイリストとして働きながら、まつ毛エクステの技術も習得。徐々にお客様が増えていき、2012年小さなネイルサロンを開業しました。仕事と子育てを両立しながらも学んできた知識や経験でお客様に喜んでいただけることにやりがいを感じ、仕事に打ち込んでいました。

しかし、30代後半から極度の眼精疲労を感じるようになり、目を酷使するネイルとまつ毛エクステの仕事に不安を感じるようになりました。自分自身はもちろん、一緒に働いてくれるスタッフも含め安心して長く働き続けられる仕事とはどんなものか、自問自答する日々が続きます。
「色彩のノウハウを活かせること」「目への負担が少なく、年齢を重ねても無理なく続けられること」という条件の中であらゆるビジネスチャンスを模索した結果、最終的にパーソナルカラー診断を生かしたヘアカラー事業にシフトすることを決断しました。

2年間、美容室でヘアカラーの修業をして2020年、「早く、安く、カラフルに」をコンセプトに、300色から選べるヘアカラー専門店「ベイコローレ」を開業。ここでお客様にヘアカラーを施していると、お客様の大半が多かれ少なかれ白髪や薄毛など髪に関する悩みを抱えていることに気が付きました。そこから私はカラー剤が頭皮に与えるダメージに真剣に向き合う必要があるのでは、と責任を感じるようになったのです。
葛藤の末、ヘアケアや頭皮ケア、増毛、育毛のサービスを開発することを決意。医学的な育毛のプロセスなどを勉強し、2023年に育毛に特化したサービスの提供を開始しました。

始めた当初は「ヘアカラー専門店がなぜ育毛なの？」という声も多々ありましたが、多くのお客様に喜ばれ、現在では会社にとって重要な事業の柱となっています。勇気を持って決断して本当に良かったと思っています。
これからも、学生時代から学んできた色彩の知識と培ってきた経験をもとに、お客様の人生をカラフルに色付けられるような商品やサービスを提供していきたい。スタッフのみんなと協力しながら、1人1人のお客様と向き合っていきます。