シュンショート

第1志望の都立高校に不合格。すべり止めで受けた私立高校に入学したものの、グループ同士で悪口を言い合うようなドロドロした人間関係に馴染めなかった。さらに、高1のときに行ったオープンキャンパスで明治学院大学の雰囲気に憧れ、「どうしても入学したい!」という目標が僕にはありました。このままだときっと実現できない。そこで編入が可能な高校の情報を収集し、転学することを決めました。

2年生の4月から北区にある都立飛鳥高校に編入。みんなあたたかくて、アットホームな校風をすぐに好きになりました。飛鳥高校は「海外学校間交流推進校」に指定されている学校です。アジアから欧米まで、幅広い国籍の生徒がいて、彼らの自由な考え方に刺激を受けた僕は、「本気で勉強を頑張ろう!」とスイッチが入りました。

でも、最初に受けた模試の偏差値は46。なぜ勉強が苦手なのか、なぜ逃げてきたのか、そこではじめて自分と向き合いました。それまでの僕は、勉強にいい思い出がまったくなかった。努力していい成績をとったこともない。成功体験がないことが理由だと気づきました。

まずは勉強をロールプレイングゲームのようにとらえ、自分はその主人公だと仮定しました。毎日ノルマを決めて書き出し、終わったら塗りつぶす。1つ1つクリアしていくと、勉強が楽しくなりました。毎日10時間以上勉強に没頭した結果、偏差値は76にまでアップ。憧れだった明治学院大学のほかにも、早稲田、慶應、青山など受験した大学は全部受かりましたが、最初の目標通り、明治学院大学に進学しました。偏差値にとらわれず、「自分の好きな大学に入る」という選択ができたのも、自分に自信がついたから。「どんな選択をしても、自分は生きていける」と思えたんです。

大学生になってすぐに進学型無料塾「Ark(アーク)」を立ち上げ運営しています。塾の生徒の中には、「勉強する意味なんてない」「将来どうせ使わないじゃん」と、かつての自分のように勉強することに意味を見出せない生徒もいます。目標がないまま走ろうとしても、迷子になることをいまの僕は知っています。だから、なぜ頑張るのか、生徒と一緒に目的地を見つけたいと思っています。

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