
29歳のとき、長野県に移住し、第三者承継により学習塾を経営することに決めました。
幼少期は成績優秀なほうで、中学からは学習塾に通い、中高生のときには陸上部に所属。高校時代は都内の飲食店でアルバイトをしていましたが拘束時間が長く過酷な仕事だと感じていました。大学は法政大学工学部(現・デザイン工学部)に進学。都市部の開発が二次災害を引き起こさないようにするための土木技術について学びました。土木・建設関係への就職活動を開始すると、まさかの10戦全勝。「本当に建設の世界に進みたいのか?」などと考えていた2009年1月、リーマン・ショックの影響を受けて内定は取り消しとなりました。
卒業後は大学1年から続けてきた学習塾のアルバイトを継続しながら、小学校3年生から高校2年生までの個別指導・グループ指導を5教科すべて受け持ちました。学習塾のアルバイトは1年間だけと決め、その後はいずれ起業したいと考えていたのです。仕事はしっかりこなしていましたが、生活は昼夜逆転気味となり、22時半に退勤した後は週6で飲みに行き、居酒屋とラーメン屋をハシゴした挙句に終電を逃して朝帰り。昼に起床して夕方に出勤していく姿を見続けた父親がついに業を煮やし「正社員で働かないなんて!」と大激怒。そんな2010年、高校の先輩から誘われ、飲食店向けコンサルティング会社に入社することとなりました。
関東のほか、長野県、そして海外の飲食店向けコンサルタントとして現場と経営者をつなぎながら業務改善に取り組む仕事で、2013年4月には取締役に就任。外部飲食店支援事業部の責任者となり、チームメンバーも30名近くを抱えるようになりました。
ところが2015年末頃より、一緒に独立をした先輩と経営方針の違いから溝が深まり、2016年3月末に退職を決意しました。ちょうど30歳になるタイミングで人生における区切りをつけ、東京を離れて独立することを検討していたところ、長野県でお世話になっていた複数の企業から経営譲渡(M&A)の話があり、29歳のときに長野県に移住。学習塾を展開するファーストステップスを引き継ぎ、2016年3月より代表取締役兼塾長に就任しました。同時期に自家焙煎珈琲の専門店も別の方から事業譲渡を受け、こちらも経営に携わることとなりました。
学習塾については全部で3教室あり、小学1年生から高校生まで100名ほどの生徒が在籍していました。右も左もわからない中、3年半ほどで生徒数が倍に増え続けるなど、苦しい時期が続きました。もう一度できるかと言われればまったく自信はありませんが、事業承継をし、経営とは何かを考えさせられたことは逆によかったと思っています。2020年のコロナ禍ではオンライン授業に移行し、誰1人辞めることなく塾の運営を続けることができました。今後はこのオンライン塾を拡大し、大手塾への入塾を断られた子どもや距離の問題で塾通いを諦める子どもの受け皿となれたらと思っています。
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