ベトナムから日本に来て2年目となる2021年、25歳で2回の転職を決意しました。
ベトナム北部に位置し、首都ハノイからバスで30分ほどの距離にあるバクザン省(現・バクニン省)で生まれ育ちました。子どもの頃は家にテレビもインターネットもなく、将来自分がどんな仕事をしたいのか、あまり考えたことがありませんでした。
高校生のときに進路に悩んでいたところ、担任の先生に「日系企業は待遇が良く、働きやすい」とアドバイスをもらい、ハノイ大学で日本語を専攻することにしました。
大学時代には京都の龍谷大学に1年間の交換留学を経験。はじめて1人で日本に来て、自動販売機やコンビニがとても便利だなと思いました。卒業後はベトナムに進出している日系企業で働く予定でしたが、「もっと日本語を話せるようになりたい。日本人のまじめさや勤勉さなど、働く姿勢も学びたい」と考えるようになり、3年間日本で働こうと決めました。
2019年の夏に日本へ。最初の職場は新千歳空港の国際ラウンジで、外国人旅行客に対して、英語、日本語、ベトナム語でサポートする業務を担当しました。ベトナムでは雪は降らないので、その年、はじめて北海道の冬を経験して驚きました。あたり一面真っ白の雪景色は美しく、最初は「雪だーー!」とテンションが上がったのですが、北海道の冬は長く、ツルツル滑って歩けず、会社に遅刻してしまうこともしばしばで、だんだん「早く冬が終わればいいのに……」と思うようになりました(苦笑)。
ところが、雪解けとともに新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増し、世界的なパンデミックがやってきました。空港を利用する人は激減し、仕事は在宅が中心になりました。給与は支給されていましたが、せっかく日本に来ているのにこのままでいいのだろうか。もっと自分の能力を生かして働きたい、という思いが強くなり、転職活動を開始しました。
2021年1月、大手ECサイトを運営する企業に転職。ベトナム人スタッフへの通訳やマニュアルの翻訳などを担当しましたが、夜勤もある不規則な勤務形態で、すぐに身体への負担を感じるようになりました。健康を優先し、自分に合った働き方をしたいと考え、再び転職活動を始めました。
そのときにベトナム人の知り合いから紹介されたのが、賃貸物件の管理・運営を手掛けるビレッジハウスです。管理する賃貸物件の入居者は技能実習生など日本で働くベトナム人が多く、外国人の入居者へのサポートが手厚いことが魅力でした。半年も経たずに転職することには不安もありましたが、日本語と母国語を生かして働けるチャンスなので、「チャレンジしてみよう!」と応募に踏み切りました。面接で正直に転職理由を話して、内定をいただくことができました。
2021年7月にビレッジハウスに入社し、インターナショナルサポートチームのベトナム語担当として働いています。ベトナム人の入居者に日本とベトナムの文化の違いや生活マナーを丁寧に説明し、日本で安全に、快適に暮らせるようサポートをしています。
2023年にはコロナ禍以降、はじめてベトナムに帰国し、日本に来る前から交際していた恋人と結婚しました。日本で働くのは3年と決めていましたが、思いがけず妊娠が発覚。挑戦と成長が叶うビレッジハウスの環境でもう少し働きたいと思うのと同時に、環境が良く安全な日本で子育てがしたいと思いました。話し合いの結果、夫が日本に来てくれることになり、いまは子どもと3人、日本で暮らしています。
仕事と育児の両立は大変ですが、公私ともにとても充実しています。ビレッジハウスの仕事を通して、語学だけでなく、相手に寄り添う姿勢や丁寧に話を聞く力が身に着きました。今後は宅地建物取引士の資格に挑戦するなど、より専門的な知識を増やして業務に生かしていきたいです。
2021年に成長を求めて転職して良かったです。変化を恐れず、一歩を踏み出す勇気が自分を成長させる最大の鍵だったと感じています。
(構成/尾越まり恵)
ベトナム北部に位置し、首都ハノイからバスで30分ほどの距離にあるバクザン省(現・バクニン省)で生まれ育ちました。子どもの頃は家にテレビもインターネットもなく、将来自分がどんな仕事をしたいのか、あまり考えたことがありませんでした。
高校生のときに進路に悩んでいたところ、担任の先生に「日系企業は待遇が良く、働きやすい」とアドバイスをもらい、ハノイ大学で日本語を専攻することにしました。
大学時代には京都の龍谷大学に1年間の交換留学を経験。はじめて1人で日本に来て、自動販売機やコンビニがとても便利だなと思いました。卒業後はベトナムに進出している日系企業で働く予定でしたが、「もっと日本語を話せるようになりたい。日本人のまじめさや勤勉さなど、働く姿勢も学びたい」と考えるようになり、3年間日本で働こうと決めました。
2019年の夏に日本へ。最初の職場は新千歳空港の国際ラウンジで、外国人旅行客に対して、英語、日本語、ベトナム語でサポートする業務を担当しました。ベトナムでは雪は降らないので、その年、はじめて北海道の冬を経験して驚きました。あたり一面真っ白の雪景色は美しく、最初は「雪だーー!」とテンションが上がったのですが、北海道の冬は長く、ツルツル滑って歩けず、会社に遅刻してしまうこともしばしばで、だんだん「早く冬が終わればいいのに……」と思うようになりました(苦笑)。
ところが、雪解けとともに新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増し、世界的なパンデミックがやってきました。空港を利用する人は激減し、仕事は在宅が中心になりました。給与は支給されていましたが、せっかく日本に来ているのにこのままでいいのだろうか。もっと自分の能力を生かして働きたい、という思いが強くなり、転職活動を開始しました。
2021年1月、大手ECサイトを運営する企業に転職。ベトナム人スタッフへの通訳やマニュアルの翻訳などを担当しましたが、夜勤もある不規則な勤務形態で、すぐに身体への負担を感じるようになりました。健康を優先し、自分に合った働き方をしたいと考え、再び転職活動を始めました。
そのときにベトナム人の知り合いから紹介されたのが、賃貸物件の管理・運営を手掛けるビレッジハウスです。管理する賃貸物件の入居者は技能実習生など日本で働くベトナム人が多く、外国人の入居者へのサポートが手厚いことが魅力でした。半年も経たずに転職することには不安もありましたが、日本語と母国語を生かして働けるチャンスなので、「チャレンジしてみよう!」と応募に踏み切りました。面接で正直に転職理由を話して、内定をいただくことができました。
2021年7月にビレッジハウスに入社し、インターナショナルサポートチームのベトナム語担当として働いています。ベトナム人の入居者に日本とベトナムの文化の違いや生活マナーを丁寧に説明し、日本で安全に、快適に暮らせるようサポートをしています。
2023年にはコロナ禍以降、はじめてベトナムに帰国し、日本に来る前から交際していた恋人と結婚しました。日本で働くのは3年と決めていましたが、思いがけず妊娠が発覚。挑戦と成長が叶うビレッジハウスの環境でもう少し働きたいと思うのと同時に、環境が良く安全な日本で子育てがしたいと思いました。話し合いの結果、夫が日本に来てくれることになり、いまは子どもと3人、日本で暮らしています。
仕事と育児の両立は大変ですが、公私ともにとても充実しています。ビレッジハウスの仕事を通して、語学だけでなく、相手に寄り添う姿勢や丁寧に話を聞く力が身に着きました。今後は宅地建物取引士の資格に挑戦するなど、より専門的な知識を増やして業務に生かしていきたいです。
2021年に成長を求めて転職して良かったです。変化を恐れず、一歩を踏み出す勇気が自分を成長させる最大の鍵だったと感じています。
(構成/尾越まり恵)
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