2019年、新卒から14年半務めた愛知県庁を退職し、地球環境問題に取り組む八洲(やしま)建設に転職しました。
長野県飯田市で生まれ育ち、おとなしく真面目な少年時代を過ごしました。名古屋大学に進学して建築学を専攻した後、大学院の環境学研究科で、環境問題を軸に地方の再開発と市民参加を専門に研究。地球環境については、10代の頃から「このままだとまずい」という危機感を持っていたんです。大学院修了後は、これまでの学びを生かし、都市計画や街づくりに関われる愛知県の職員として働く道を選びました。
愛知県庁では環境課題に直接関わる仕事だけでなく、商業施設や工場の誘致、用地管理などさまざまな部署を経験しました。公務員キャリアの後半は、予算などを扱う総務関係の部署に配属され、直接現場に関われないことに、もどかしさを感じるように。官公庁は予算も人員も不足しているため、どうしても目の前の問題にかかりきりになり、未来の課題である地球環境には、なかなか手を付ける余裕がありません。
――でも、いまやらなければ、手遅れになってしまう!
民間企業なら、もっと環境問題に注力できる可能性があるかもしれないと考え、1年ほど悩んだ結果、転職を決意しました。
複数候補があった中で、建設業をメインにしながら、食品残渣(ざんさ/食べ残しや廃棄物)や、家畜のふん尿を利用したバイオガス発電事業をグループで手掛ける八洲建設に入社。地域活性化を目指し、地域に密着した事業をしているところに魅力を感じました。
私の入社と同時に産官学連携事務局を立ち上げていただき、民間企業と行政、大学との橋渡しの役割を担いました。
そして、2023年5月に社内起業の形で半田・知多地域エネルギー株式会社を設立。エネルギーの地産地消に注目し、お客様の建物に太陽光パネルを設置して電気を買っていただき、初期投資ゼロで太陽光を使えるようなスキームを構築しました。また電力の小売りのライセンスも取得し、今後は電気の販売事業も拡大していきたいと考えています。
公務員を辞めて、はじめて民間企業で働き、視野が大きく広がりました。行政と民間企業が連携しながら社会課題を解決していくことが、今後ますます求められると感じています。転職の選択肢として、官民相互の流動性がもっと高まるといいのではと思います。公務員を経験した自分だからこそ、両者の橋渡し役ができると思っています。
公務員を続けていれば生活は安定し、経験とともに年収も上がっていったでしょう。でも、仕事の目的は収入だけではありません。お金だけに縛られると、自分のやりたいことができなくなってしまいます。
日本はいま、エネルギー原料の7~8割を海外に依存している状態なので、自給自足率を上げていく必要があります。エネルギーの問題は、脱炭素だけでなく、日本にとって重要なテーマであり、取り組みに大きなやりがいを感じています。また、八洲建設グループは働きやすい環境も整っていて、転職して良かったと思っています。
再生可能エネルギーは新しい分野なので、社員たちもみんなゼロから学んでいます。興味のある人たちは、ぜひ仲間になっていただき、一緒に事業を推進していきたいです。
長野県飯田市で生まれ育ち、おとなしく真面目な少年時代を過ごしました。名古屋大学に進学して建築学を専攻した後、大学院の環境学研究科で、環境問題を軸に地方の再開発と市民参加を専門に研究。地球環境については、10代の頃から「このままだとまずい」という危機感を持っていたんです。大学院修了後は、これまでの学びを生かし、都市計画や街づくりに関われる愛知県の職員として働く道を選びました。
愛知県庁では環境課題に直接関わる仕事だけでなく、商業施設や工場の誘致、用地管理などさまざまな部署を経験しました。公務員キャリアの後半は、予算などを扱う総務関係の部署に配属され、直接現場に関われないことに、もどかしさを感じるように。官公庁は予算も人員も不足しているため、どうしても目の前の問題にかかりきりになり、未来の課題である地球環境には、なかなか手を付ける余裕がありません。
――でも、いまやらなければ、手遅れになってしまう!
民間企業なら、もっと環境問題に注力できる可能性があるかもしれないと考え、1年ほど悩んだ結果、転職を決意しました。
複数候補があった中で、建設業をメインにしながら、食品残渣(ざんさ/食べ残しや廃棄物)や、家畜のふん尿を利用したバイオガス発電事業をグループで手掛ける八洲建設に入社。地域活性化を目指し、地域に密着した事業をしているところに魅力を感じました。
私の入社と同時に産官学連携事務局を立ち上げていただき、民間企業と行政、大学との橋渡しの役割を担いました。
そして、2023年5月に社内起業の形で半田・知多地域エネルギー株式会社を設立。エネルギーの地産地消に注目し、お客様の建物に太陽光パネルを設置して電気を買っていただき、初期投資ゼロで太陽光を使えるようなスキームを構築しました。また電力の小売りのライセンスも取得し、今後は電気の販売事業も拡大していきたいと考えています。
公務員を辞めて、はじめて民間企業で働き、視野が大きく広がりました。行政と民間企業が連携しながら社会課題を解決していくことが、今後ますます求められると感じています。転職の選択肢として、官民相互の流動性がもっと高まるといいのではと思います。公務員を経験した自分だからこそ、両者の橋渡し役ができると思っています。
公務員を続けていれば生活は安定し、経験とともに年収も上がっていったでしょう。でも、仕事の目的は収入だけではありません。お金だけに縛られると、自分のやりたいことができなくなってしまいます。
日本はいま、エネルギー原料の7~8割を海外に依存している状態なので、自給自足率を上げていく必要があります。エネルギーの問題は、脱炭素だけでなく、日本にとって重要なテーマであり、取り組みに大きなやりがいを感じています。また、八洲建設グループは働きやすい環境も整っていて、転職して良かったと思っています。
再生可能エネルギーは新しい分野なので、社員たちもみんなゼロから学んでいます。興味のある人たちは、ぜひ仲間になっていただき、一緒に事業を推進していきたいです。
(構成/尾越まり恵)
半田・知多地域エネルギー株式会社 ホームページ