金光社長ショート

武内製薬はプロテインや化粧品、美容雑貨などの製造・販売を手掛ける会社です。2013年に創業したこの会社の売却を決意し、2022年8月に東証プライム市場上場のオーイズミに株式譲渡しました。

広島市で生まれ育ち、高校を中退して17歳で上京。仕事に熱意を持つようなタイプではなく、家で映画を観ながらポテトチップスを食べて生きていくにはどうしたらいいか、と考えていた(笑)。
2013年当時、脱毛クリーム「ブラジリアンワックス」の市場が拡大の兆しを見せており、このワックスを使った脱毛の店舗を運営すれば、自分が望む生活が叶うかもしれない、と思ったのが創業のきっかけです。

2015年にはワックスの製造も手掛けるようになり、業界の拡大とともにシェアを伸ばしましたが、光脱毛やエステ脱毛が普及したことで、ブラジリアンワックスの市場は急激に縮小。そこで、プロテインや化粧品の製造・販売へと転換していきました。

こうして創業以来、成長し続けてきた武内製薬ですが、なぜ売却に踏み切ったのか。理由は2つあります。
最初はビジョンもなく始めた会社経営でしたが、組織が大きくなるにつれ、事業を通して充実感を得られたり、多くの従業員を支えたり、消費者に感謝されたりする体験の中で、形容しがたい喜びを感じるようになりました。もっと大きな挑戦をしたい、もっと組織を大きくして人々に喜んでもらいたい、と考えたのが1つ目の理由です。
もう1つは、リスクヘッジです。武内製薬は売り上げ数十億の中小企業なので、常にさまざまなリスクを抱えています。
力のある競合が参入してきたらどうなるだろう……。
工場の機械が壊れたら生産できなくなるな……。
経営者として常にそんな強い危機感を持っていました。
大きな資本を持つ会社の傘下に入り、絶対に潰れない会社にしたいと考えたのです。

知り合いのコンサルタントにいくつか売却先企業を紹介していただいた中で、オーイズミは私の挑戦を応援してくれ、「一緒に成長を目指しましょう」と言ってくださった。60人の社員の雇用や待遇を今まで通り維持することなど条件が一致し、売却を決めました。

間もなく1年になりますが、大きな後ろ盾を得て、商品開発のスピードも上がりましたし、人員補強もできました。私個人も、経営リスクに対するストレスから解放され、事業の成長にまっすぐ向き合えるようになりました。今後は食品や医薬品の分野にも挑戦し、日本を代表する総合メーカーを目指していきます。

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