古屋さんショート

はじめて観た映画は『ミラクル・ワールド ブッシュマン』。小学生のときに親が連れて行ってくれた映画館で、「こんな夢の国があるんだ!」と衝撃を受け、映画が大好きになりました。当時の映画館は入れ替え制じゃなかったから、そのまま座って同じ映画を2回観ました。

中学ではテニス部に入ったけれど、スタローンになりたくて試合に出ずに筋トレばかりやっていたら破門になりました。高校では『スクールウォーズ』に憧れてラグビー部に。しかし、あまりの激しさに半年で挫折。一浪して入った早稲田大学では学生演劇サークルに参加。小さな手作りの舞台で演じるのが楽しすぎて、8年も在籍しました。

卒業後の進路は迷わず劇団に決めました。憧れだった劇団に入団できたときは、泣きながら姉に報告。「社会に出るわけだからそんな泣き虫じゃ通用しないよ」と叱咤激励され、さらに号泣しながら「もう泣かない」と誓いました。そこから20年以上、役者の世界で生きています。今は舞台とナレーターの仕事がメインですが、『浅田家!』など、大好きな映画の世界でも演じさせてもらっています。どんな役でも、もらった役が自分にとっては金メダル。役者以外の人生は考えられません。


古屋隆太 Twitter

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