「ビノベーション®︎レポート」という心理アセスメントと出会い、その結果をフィードバックする資格、「ビノベータ―」にチャレンジしたこと。これがわたしの決断です。
幼い頃から「ちょっとクール」と言われることが多かったわたし。他人にテンションを合わせることもしないし、勝負事にも興味がない。学校で所属していたバスケットボール部でもレギュラー入りや優勝にそれほど情熱を持てずにいました。
学校卒業後は総務や人事・採用まわりの仕事を担当。2017年10月には、手に職がないことに不安を覚え、人材紹介のベンチャーに営業職として転職しました。人材系を選んだのはこれまでの実績が生かせると思ったからですが、当時4期目の勢いあるベンチャー企業の熱量や、周囲は10歳以上も年下の社員たちばかりという職場環境にも戸惑いました。丸4年間営業を担当したのち、自社の離職率や内定辞退率を減らすために人事・採用を担当することに。しかし会社説明会などを実施しても、説明会から選考へ進む「選考移行率」が上がっていかない。説明会のアンケートも散々で、やるべきことをやっていても結果が出ない状況にひどく悩みました。
そんなとき、会社が試験的に導入したのがビノベーション®︎レポートでした。ビノベーション®︎レポートは、140項目の質問に答えることにより、人が生まれ持つ資質を14軸28項目に分類・データ化する心理アセスメントの一種で、「ビノベーション」とは、「行動(Behavior)」×「変革(Innovation)」を掛け合わせた造語。レポートの活用により個人と組織の行動変革を促すものです。わたしはビノベーション®︎レポートを受けたことで、自分のモチベーションのスイッチがどこにあるか、どんなテンションでどんな伝え方をすれば思いが伝わりやすいかを知ることができました。
人前で話すときは2~3段階自分の中でギアを上げ、トークのペースを管理、時には学生と対話ベースに切り替えていくなど一体感を醸成していくこと で選考移行率も向上。社内の人事面でも相性の良さや注視すべき点を知ることができ、多くの学びがありました。
このことを機に、2022年冬、ビノベーション®︎レポートを提供するブライトンコンサルティング主催の養成講座に応募。ビノベータ―と呼ばれる、ビノベーション®︎レポートのフィードバックを行う資格を取得しました。人を変えることは難しいけれど、接し方を変えることで行動変革を促すことはできる。自分を知り、相手を知ることは人間関係を向上させます。自分の能力や周囲の人間関係に悩む多くの人たちにこのことを伝えていくことで、より生きやすい社会をつくっていけたらいいなと思っています。