和田佳与

メイク、デザイン、イラストレーション。これまで培ったすべての技術を使って、人を笑顔にするために生きていく。これがわたしの見出した人生の決断です。

小さい頃から絵を描くのが好きで、新聞広告の裏やカレンダーの裏など、描けるものには何でも絵を描いているような子どもでした。中学では草木染め部、高校では美術部で油絵を描くようになり、絵を描いて生きていくことを意識するようになりました。美大に進むための予備校にも通い、デッサンも本格的に勉強。でも美大受験のための勉強をすればするほど絵がわからなくなった。受験直前の正月明けからは完全に絵が描けなくなり、そのまま受験に突入。美大受験は見事失敗に終わりました。

進学したデザイン学校には、プロのグラフィックデザイナーが講師に来ており、わたしはそこで講師の先生方の事務所に入り浸ってはお茶くみや仕事のお手伝いなどをするようになりました。そんな中、とあるコンペティションのお手伝いをすることになり、このとき審査員として東京から来ていた有名デザイナーさんとご縁が繋がり、東京の著名デザイン事務所で正社員として働けることになりました。20歳のときのことでした。

トップデザイナーのもとでさまざまな勉強をしたのち、バイク雑誌の編集部(制作)に転職。エディトリアルデザイナーとして働くことになりました。結婚を機に退職しましたが、離婚を機に方向転換。シングルマザーとして子育てと仕事を両立させるにはデザインの仕事だけでは難しく、演劇のフライヤー制作や舞台美術などを手掛けながら、介護施設のドライバーやスモークチーズの製造現場などでも働きました。

デザイン事務所・NAGOMIDAデザインを立ち上げ、デザインで生計を立ててていくことを決意したのは今から3年前のこと。そんな中、とある交流会で渡邉こうじさんという著名なメイクアップアーティストさんと出会い、イベントステージの仕事を手伝ったことがきっかけになり、彼のメイクの魅力に引き込まれるようになりました。顔がキャンバスだと思えば、メイクも絵と同じ。しっかりとヒヤリングをして、その人の魅力をどう引き出して表現するかというのはデザインやイラストの仕事に通じるものがあります。そこでレッスンに通いはじめました。次第に自分の人生としてのミッションは、「デザインやイラスト、そしてメイクを手段として、人を笑顔にすること」だと気づいたわたし。これからもさまざまな作品で多くの人々が笑顔で幸せに生きられる世界を作っていきたいと思います。


NAGOMIDAデザイン ホームページ


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