伊藤さんショート

2017年、一般社団法人ルートプラスを設立し、子ども向けの運動教室の運営を始めました。3歳から12歳を対象に、福岡県と滋賀県で48教室を展開しています。

父親は中学校の体育教師。でも、私自身は小学校低学年まで運動が苦手で、「体育教師の息子なのに、走るのが遅い」と思われることがコンプレックスでした。
運動が好きになったのは、10歳のとき。父が自宅の庭にバスケットゴールを買ってくれたのです。コツを教わり何度も練習し、はじめて入ったシュートのうれしさが忘れられず、そこからバスケにのめりこむようになりました。運動の楽しさを知り、中学・高校ではテニス部に所属して運動が日常にある日々を過ごしました。

福岡大学のスポーツ科学部に進学し、体育教師を目指しましたが、教員試験に落ちてしまいます。学校以外でスポーツを教えられる仕事を探し、体育館の指導員や子どものスポーツ教室の教員を経験。地域に根差し子どもたちにスポーツを教える楽しさを感じて、ルートプラスの立ち上げを決めました。

一般社団法人にしたのは、スポーツを通して社会貢献をしたいと考えたからです。遊ぶ場所の減少やゲームの普及などによる子どの運動不足、集中力の低下や姿勢の悪さなどがいま問題になっています。また、子どもと関わると不登校やいじめ、家庭環境などの問題にも直面します。それらの問題をスポーツの分野から解決したいと考え、この仕事に取り組んでいます。

ルートプラスでは1つの競技に特化せず、基礎運動と人気の6種目を総合的に教えています。運動教室に通うのは、大半が運動に苦手意識を持っている子どもたち。でも、うまくできたら褒めることを繰り返すうちに、最初は自信なさげだった子どもたちも、だんだん生き生きと動けるようになります。12歳まで自転車に乗れなかった子どもが、練習して乗れるようになったこともありました。子どもの可能性は未知数です。「運動オンチな子どもはいない」と私は思っています。

「かけっこで1番になった!」「逆上がりができた!」と、子どもたちが嬉しそうに報告してくれるときが、この仕事の一番のやりがいです。最近では、「ルートプラスの先生になりたい!」と言ってくれる子どももいます。学校や自治体と連携しながら、今後さらにスポーツを通して子どもたちを元気にしていきたいと思っています。

一般社団法人ルートプラス ホームページ

おすすめの記事