ロイヤルさんショート

27歳のとき、お笑い芸人になる夢を叶えるため、当時暮らしていた大阪から上京することを決めました。

子どもの頃から明石家さんまさんやナインティナインさんに憧れ、「お笑い芸人になりたい!」と考えるようになりました。小・中・高と野球部で、一発芸などをしてそれなりにウケていたと思います。

高校卒業後は「少しでもお笑いに近づきたい!」と思って、地元の福岡県から関西の大学ばかりを受け、合格した大阪の大学に進学。1年生のときは、大学に通いながら大阪近郊の劇場にお笑いを見に行ったりして過ごしました。でも、ちょうどお笑いブームで、テレビでは『爆笑レッドカーペット』や『エンタの神様』などが人気に。それを見るたびに「自分も早くお笑いをやりたい」と焦りが生まれました。

――本格的にお笑いを始めたい!

大学3年生のときに親の反対を押し切って大学を休学し大阪松竹の養成所に入所。1年後に大学を退学しました。
お笑いで生きていく。その気持ちに迷いはありませんでした。

コンビを組んで漫才をしていた時期もあります。僕が地元の北九州弁でボケて、相方が関西弁で突っ込む。しかしこれが全然ダメでした(苦笑)。自分は1人のほうが向いているとわかってからは、ピン芸人として活動を始めました。松竹の養成所を出たあとはライブハウスなどでネタを披露する日々。苦しいけれど楽しい時間でした。

そうして大きな変化のないまま6年半が過ぎていきました。なかなか結果が出ず、心はボロボロに。

――よし、東京で勝負してみよう!

起死回生のチャンスを狙い、上京を決意。僕は東京行きの高速バスに乗り込みました。新幹線に乗るお金なんてなかったのです。

上京後は環境が変わってすべてが新鮮でした。東京の芸能事務所に所属し、インディーズライブが活動の中心になりました。
大きな転機は2017年。それまで「マチュピチュ」として活動していた芸名を変えることにしたのです。世界遺産にも負けないほどビッグになる!と勇んで名付けたものの、エゴサーチしてもまったく引っかからない(笑)。本名とロイヤルミルクティーを掛け合わせて、姓名判断で字画の良かった「ロイヤルミゾグティー」に改名しました。

名前を変えると、不思議といい風が吹き始めました。2018年のR1グランプリでは準々決勝まで進出。3回戦で披露したフリップネタはいままででいちばん、自分でもビックリするくらいウケました。

コロナ禍でライブができなくなってからは、YouTubeやTikTokでの配信にも力を入れています。YouTubeを見てくれた人からコメントをもらったり、ライブ後にお客さんから「面白かったよ!」と言っていただけたりすることが、励みになっています。

目標は、売れること。それを諦めたときはもう、芸人をやめるときだと思っています。ネタを作り続け、これからも多くの人にお笑いを届けていきます。


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