わたしの決断は、コロナ禍のオンライン授業を経て、2022年にインドネシアから留学のため来日したことです。
生まれはインドネシアのジャカルタ。インドネシアでは『名探偵コナン』や『ドラえもん』といった日本のアニメ作品が多数放送されており、わたしはそんな日本の漫画やアニメ、そしてそこで描かれる日本の学校生活を見るのが好きで、幼い頃はよくテレビにかじりついたものでした。
14歳のとき、夏休みに家族旅行で念願の日本へ。1週間滞在し、東京、大阪、京都を回りました。印象的だったのは落とし物が返ってきたこと。来日した際に財布を落としてしまったため、翻訳ツールを使いながら駅員さんに何とか状況を説明したところ、滞在期間中に無事に取り戻すことができました。日本は安全で清潔! 聞いていた通りの印象でした。
高校2年生になって進路を考え始めた際、インドネシア国内の大学を出ても人口が多く就職先が見つからないかもしれない、という課題に直面します。両親からも「留学してほしい」と言われていたので、日本への留学を決意。教科書を購入し、難しいと言われていた日本語の勉強も開始しました。
勉強の甲斐あって、無事日本の大学に入学することに成功。ところが折り悪くわたしが入学した2020年10月はコロナ禍真っただ中。来日は叶わず、オンライン授業からのスタートでした。2年後、コロナ禍の収束を待ってついに日本へ! 大学が紹介してくれた英語対応スタッフのいる不動産会社でアパートを探したり、学童保育の中にあった英会話スクールで英語講師のアルバイトをしたり。夢の留学生活を満喫していましたが、友人との他愛ない会話ならこなせても、日常生活で使用する日本語は難しく、飲食店では「単品ですか?」と問われて「単品」の意味がわからず戸惑うといったことも多々ありました。それでも大学3年生の終わり頃には日本で就職したいという気持ちが強くなり、日本での就職活動を開始。何社か内定をいただいた中で、日本に来た際に自分が苦労したさまざまな問題をサポートできると感じた、外国人支援をしているエンプラスに入社を決めました。
現在は営業部署に配属され、海外人材の受け入れをしている企業に対し、海外人材の「住まい」の手配や、就労ビザの取得、国をまたいだ引っ越しの手配、来日後の住民登録、銀行口座の開設などの面で、「お困りごとはないですか?」とサービスの提案をしています。
日本に住んで4年目。生活面では、区役所や保険関係など、日本はやたら手続きの多い国だなと感じますが、日々新しいことが勉強でき、インドネシアでは学べなかったことをたくさん吸収できていると感じます。いまは、せっかく漢字を覚えたので、新たに中国語の勉強にもチャレンジしています。これからの目標としては、エンプラスのことをもっといろいろな方に知っていただくための認知度拡大や顧客を拡大していくための施策に力を入れていきたいと思っています。
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