柴村選手ショート

これまでで最大の決断は、28歳のときにヨーロッパのサッカーチームに挑戦したことです。当時の私は、J2のチームに所属していました。当時、ヨーロッパチームに移籍できるのは、日本代表に選ばれ、ワールドカップで活躍したような選手だけでした。私はどうしてもヨーロッパでプレーするという夢を諦めたくなかった。

自分で制作したPR動画と英語のプロフィールをエージェントに売り込みました。すると、「明日ラトビアに行けますか?」と電話が。「行きます!」と二つ返事で翌日ラトビアに飛びました。マイナス30度の極寒の中で練習に参加し、1カ月半の練習生ののち、契約を結ぶことができました。これがヨーロッパの門を開ける第一歩となりました。

その後、ウズベキスタンのチームに移籍。ここでは英語が通じなかったため、ロシア語を覚えなければ、明日の練習が何時からかも分からない状況。ゼロから語学を必死に勉強しました。結果的に、その後のポーランドも含めて約5年間、海外のチームでプレーすることができました。「日本で活躍してからでないとヨーロッパには行けない」という固定観念にとらわれたままだったら、挑戦せずにキャリアを終えていただろうと思います。帰国後は当時J1のヴァンフォーレ甲府でプレーすることができました。ヨーロッパで培った経験とスキルが、その後のキャリアアップにつながっています。


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