Hショート

両親ともに医者。その環境が嫌でたまりませんでした。頑張って勉強してテストでいい点をとっても、「両親が医者だから頭がいいんだね」と言われる。自分の子どもにはこんなこと言われてほしくない。絶対医者になんかなるもんか!

そう思って、高校受験では国際関係の高校を第一志望に選びました。すると母親が、「理系の高校も受けなさい」と勧めてきます。滑り止めならいいよ、と受けたものの、まさかの第一志望に不合格。理系の高校に進むことになりました。

入学してみると、周囲はクセのある友達ばかり。先生も元研究者で、授業は面白かった。どんどん楽しくなって、高校時代はひたすら英語の論文を読み漁り、細胞を培養して過ごしました(笑)。そんな中で、一番「面白い!」と感じたのが医学の分野でした。

海外に興味があり、大学は北京大学の医学部へ。でも、2年生が終わり、冬休みに帰国した後、コロナ禍に。ビザが打ち切られてしまい、そこから戻れず、早2年。大学はあと5年残っています。あれ、やばくない? 何歳になったらわたし医者になれるの? と時々不安になったりもするけれど、生き急ぐのは性に合わないので、焦らずゆっくり進んでいこうと思います。

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