2022年、入社10年目にして土屋鞄からジュエリーブランド・ビズーへの転籍を打診され、まったく新しい世界へと踏み出しました。
「夢のある企画を持ってくること」という採用課題や足立区・西新井にある工房の雰囲気、そこで働く職人の方々の魅力に一気に魅せられ土屋鞄への就職を決意。店舗や商品の企画、EC、PRなどを経験し、気付けば事業部長にまで上り詰めていました。「あの人に聞けば何でもわかる」と言われ、大きな注目を集めたSNSの企画にも携わり、毎週インスタライブに出演。そんな土屋鞄漬けの毎日を送っていました。
ところが2021年の年末、最終出社日に社長に呼び出され、「ジュエリーブランド・ビズーを手掛けるドリームフィールズ社に行ってみない?」とグループ会社への出向を打診されました。突然のことに戸惑いましたが、「これから発展していく新しいブランドで自分の実力を試したい」と転籍を受諾。商材もカルチャーも事業規模も異なるジュエリーの世界に挑戦することを決めました。
早速出向してみたはいいものの、土屋鞄に比べれば人も情報もない事業。 ジュエリーにおける販促PRの正解もわかりません。質実剛健を旨とする土屋鞄に対し、ジュエリーの世界は感性100%。まったく異なる世界観に当初は戸惑ってばかりいました。転機となったのは2022年9月、宝石の買い付けに1週間ほどインドへ同行したことでした。そこで、カラージュエリーの面白さ、自社ブランドの強みに改めて気づくことができたのです。
1つの宝石が採掘されて消費者に届くまで、世界を3周するとも言われるジュエリーの世界。それほど中間業者が多い業界にありながら、ビズーでは採掘地との直接のコネクションがあり、百戦錬磨の宝石商たちを相手に、私と年齢の変わらぬバイヤーが対等に話をして買い付けます。「世界的に評価されている石ではないけれど、この宝石はかわいいし、絶対に売れます!」。そう言い切れる強さと、実績に裏付けされた信頼関係。自分たちで宝石の価値を引き上げて世界に届けていくんだという自信と喜びがそこにはありました。
――カラーストーンの世界って、面白い!
まだまだジュエリーといえばダイヤモンドが主流ですが、カラーストーンには計り知れない可能性があります。今後はこのジュエリーの世界で、ビズーの魅力を世界に発信していく。私の新たな挑戦が続いていきます。
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