平藤篤

2013年、大学院への入学を決めました。独立の1年前、34歳のときのことでした。

私が大学を卒業した2003年は、就職氷河期だったことと、休学してワーキングホリデーでオーストラリアから帰ってきたばかりということもあって、就職先が決まりませんでした。そんなとき、先輩である、現・シフトブレイン代表の加藤琢磨さんと出会い、イチからWeb制作に関するノウハウを教えていただき、そのまま一緒に会社を起こすことになりました。 

私はその会社で役員として働き、仕事では成長を実感し、楽しく充実した毎日を送っていました。連休になると仕事ができないので、休みが明けるのが楽しみで仕方かなったことをいまでも記憶しています。しかし、会社が成長していくにあたって、「人事制度」「人材育成」「人事評価」「企業戦略」といった、仕組みを強化する必要性があり、組織の立て直しをはかるためにプレイヤーからマネージャーへジョブチェンジ。同時に、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(MBA)に入学を決意しました。

仕事をしながら大学院での講義に通うことは私にとって大変なものでしたが、新しい分野の知識に触れることが新鮮で刺激的な日々でした。企業や組織の悩みがクリアになる一方、フレームワークや思考法などを当時の私は未熟さゆえ、自社の組織づくりに最適化させることができませんでした。しかし大学院での生活で、多くの学びと気づきを得ることができ、切磋琢磨する同級生や教授陣との出会いにも恵まれました。
特に、教授陣からのアドバイスは役員という立場上、評価される機会が少ない社会人人生の中で、大きな励みになりつつ、新たな道を示してくれるものでした。

2016年、株式会社マルチプルを設立。現在8期目にして、拡大基調に乗せることができています。今後はデザインコンサルティング業務を軸に、組織が自立する仕組みづくりや、人材育成を中核に積極的に採用活動を強化し、さまざまな可能性を模索しながら精進していきたいと考えています。


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