松﨑亜実

2年半で社員数が約60人 から140人まで急増した企業の人事担当者として、社員の心に寄り添うべく、「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種」の資格を取得しました。

「人の無限の可能性」にロマンを感じていた私。「人の夢の実現の手助けがしたい!」と大学では小学校教諭一種免許・幼稚園教諭一種免許を取得しました。母の知り合いがカンボジアで事業を展開していたこともあり、ある日送られてきた手紙には写真が添えられました。そこに写っていたアジアの子どもたちの純真な目に一気に心惹かれた私は、大学在学中に2度のボランティア、卒業後はインドネシアの現地の高校生に日本語を教えて暮らしていました。

自分がきっかけとなって日本に興味を持ってくれたり、日本語を勉強してくれたりする子たちも現ました。インドネシアでの9カ月の生活の中で「東南アジアの子どもたちに何かを教えて夢の手助けをすること」は十分やり切ったと感じた私は、帰国後、「人々の夢の実現を応援する」をスローガンにしていた人材派遣のグッドマンサービスへの転職を決めました。

入社後、リゾートバイトを希望する人の面接をして各リゾート施設とのマッチングをするという採用課の仕事を経て、新卒採用業務も兼務するように。新卒採用の説明会や社員とのカジュアル面談を担当する中で人事的な業務も増え、「社員の夢の実現に携わりたい!」と考えるようになって2023年4月に新設された人事部への異動を希望。新卒採用や中途採用、社内の組織開発や制度の検討などを担当する中で、さまざまな社員の悩みを聞く機会が増えていきました。人材派遣会社という特性上、施設と派遣スタッフとの板挟みで悩む社員も多く、年に2回のカジュアル面談以外のタイミングでも「ちょっと話を聞いてほしい」と声をかけられることも増えました。相談してくれることに喜びを感じる一方で、話を聞くことしかできない自分にもどかしさを感じるようにもなっていました。

もう少し悩んでいる人たちの手助けができるようになりたい! と考えてメンタルヘルスについて調べていくと「メンタルヘルスマネジメント検定」という資格があることを知りました。せっかく勉強するならモチベーション維持のためにも資格取得にチャレンジしよう! と資格の勉強を開始。退路を断つべく、社長に資格取得を目指していることを宣言して自分を追い込みました。

勉強に際してルールにしていたのは、休日2時間勉強すること、平日5日のうち週3日は喫茶店に寄って1時間勉強して帰ること、そして勉強していない時間は資格のことは忘れて思いっきり楽しむこと、の3点でした。オンオフをつけながら無理なく勉強できたことで、2024年1月から勉強を開始し、同年3月の試験で無事一発合格。メンタルヘルスについて学んだことで、早めに対策する重要性などもわかったほか、時間を決めて勉強するという習慣も身について休日を有効活用できるようにもなりました。

メンタルヘルス検定Ⅱ種がマネジメント層向けの資格のため、今度は人事・労務部担当者向けのメンタルヘルス検定Ⅰ種の資格取得も目指していきたい。「安心して働ける場所」をつくるにはどうすればいいのか、これからも常にそのことを念頭に入れながら行動に移していけたらと思っています。

(構成/岸のぞみ)

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