離婚をきっかけに37歳でIT企業に転職しました。
群馬県の田舎で生まれ、「あなたは東京に行って働きなさい」と言われて育ちました。父は高校2年生のときに他界。美容系に憧れがあり、美容部員になりたいと考えていましたが専門学校に行くという選択肢がなかったため、高校卒業後は高校の就職案内で紹介されたエステティシャンの仕事に就きました。
脱毛エステで2年ほど働いたのち、土日休みの仕事に憧れ、当時携帯電話関連の事業を手掛けてる会社に転職。事務職として働き始めました。23歳のとき、高校時代の友人の紹介で知り合った男性と結婚。25歳で妊娠が発覚、26歳で娘を出産しました。娘が2歳半になる頃から週3~4時間ずつドーナツショップやレストランなどで働き始めましたが、美容師だった夫とは生活リズムが合わず、育児はずっとワンオペ。限界を感じ、半年間の別居期間を経て32歳のときに離婚しました。
離婚後はスーパーでレジ打ちの仕事から始め、データ集計、接客業などを転々とする日々。簿記の資格を持っていたので発注業務や店長補佐など重要な仕事を任されるようにもなりましたが、それでもなかなか「これだ!」と思える仕事に出会うことはできませんでした。「このままではいけない。手に職をつけてしっかり働ける場所を探さないと」という焦りとともに、娘も小学校高学年に差し掛かり少しずつ大きくなっていたことから「もっと長時間働きたい」とも思うようになっていました。
そんなある日、娘の幼稚園のクラスメートのママ友と遊ぶようになって、ママとは年齢も同じこともあり意気投合。ご自宅に泊まりに行くほど家族ぐるみで仲良くさせていただくようになりました。
その後、実はご主人が会社を経営されていることを知り、「トイレ掃除でもいいから雇ってください」と酔った勢いで言ってみたのです。すると思いのほかあっさりとOKをいただき、後日改めて面談の機会をいただいて正式に社員として働かせていただくこととなりました。それが、ネットワークソリューションやクラウド導入支援などを手掛けるIT企業、アイティアスリートでした。
このとき、わたしは37歳。IT業界は未経験でしたが、はじめは事務員として請求処理やトイレ掃除、備品管理などを担当していました。ところが入社してすぐにコロナ禍に突入。在庫管理もトイレ掃除も必要なくなってしまったため、社員の皆さんが話している言葉が少しでもわかるようにITパスポートという資格取得を目指し、自宅で勉強を開始。取得後は、CCNAというネットワーク系の資格を取得し、コロナ明けに機器のサポートなどを担当するようになりました。その後、CCNPという資格も取得。2023年に正社員となり、ネットワークエンジニアとして案件に参画するようになっていきました。
現在41歳。チームリーダーとしてプロジェクトのファシリテーションを行いながら、娘のほうが年の近い若手社員の皆さんと一緒に働いています。若い人は飲み込みが早くて覚えが早い! IT業界は新しいスキルがどんどん出てくるので覚えることもたくさんありますが、若手社員に囲まれていると刺激的で「自分もがんばろう」と思えます。仕事以外の情報もキャッチアップすることが多く、働きやすい環境にとても満足しています。
転職から5年経ちましたが、収入面で安定しただけでなく、手に職をつけることもでき、公私ともに充実しています。子どもはちょうど受験が終わり、高校生に。どんどん手もかからなくなっているので、このままスキルアップし、働く時間も少しずつ見直してもっともっと世の中に出ていきたい。いまはそう考えています。
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