2020年、当時専業主婦だった私は、コロナ禍をきっかけに会社員として働くことを決意しました。
広島県三原市で生まれ育ち、30代になるまで広島県から一度も出たことのない人生を送ってきました。転機が訪れたのは2018年、夫が3年間限定で東京に転勤することになったのです。
「大きなミッションを任され、激務になるから支えてほしい」と夫に言われ、東京では専業主婦として家事と育児に専念しようと決めました。幼稚園の娘の育児をしながら日々の家事をこなす生活は充実しており、専業主婦であることに私は誇りを持っていました。
しかし、東京生活も残り1年となった2020年、世の中が一変します。中国で新型コロナの感染拡大が始まり、日本にも影響が出始めたとき、私は大きな恐怖に襲われました。
――当たり前のように、明日が来るわけではない。
「娘のママ」や「夫の奥さん」として生きている自分の足元が、急におぼつかなく思えた。
自分自身の足で立ち、経済的にも家族を支えられる人間になりたい。そう考えて、求人情報を検索してみたものの、これまで事務職や接客業などを転々とし、何の資格もない私に合う仕事はなかなか見つかりません。
そんなとき、たまたま知り合いから、株式会社LITAの代表、笹木郁乃さんの出版記念パーティーに誘われたのです。笹木さんのSNSをフォローし、生き方や価値観を尊敬していたので、「会ってみたい!」と思いました。
でも、専業主婦の私には、パーティーなんて別世界です。参加することは、とっても勇気が必要な決断でした。
娘を友人に預け、夜、パーティーがある丸の内まで出かけました。雨が降っていて、地面がキラキラ光っていた。思えばこの日、私は夜の東京の街をはじめて1人で歩いたのでした。
パーティーの終盤、笹木さんにサインをもらいながら、気が付けば私はこう言っていました。
「私をLITAで働かせてください!」
当然、かなり驚かれました(苦笑)。1年後には広島に帰ることが決まっていたので、「リモートでは難しい」とその場では断られたのですが、後日面接をして、試験的に採用してもらえることになりました。
夫が在宅勤務に切り替わったこともあり、そこからはもう、がむしゃらに働きました。その働きを評価してもらって正社員に登用され、いまは広島で暮らしながら、フルリモートで仕事をしています。課長としてLITAが運営するPR塾の統括やメンバーのマネジメントに力を注ぐ毎日はとても充実しています。
あの日、勇気を出してパーティーに出席したからこそ、いまの自分がある。「諦めなくて良かった!」と心から思っています。
広島県三原市で生まれ育ち、30代になるまで広島県から一度も出たことのない人生を送ってきました。転機が訪れたのは2018年、夫が3年間限定で東京に転勤することになったのです。
「大きなミッションを任され、激務になるから支えてほしい」と夫に言われ、東京では専業主婦として家事と育児に専念しようと決めました。幼稚園の娘の育児をしながら日々の家事をこなす生活は充実しており、専業主婦であることに私は誇りを持っていました。
しかし、東京生活も残り1年となった2020年、世の中が一変します。中国で新型コロナの感染拡大が始まり、日本にも影響が出始めたとき、私は大きな恐怖に襲われました。
――当たり前のように、明日が来るわけではない。
「娘のママ」や「夫の奥さん」として生きている自分の足元が、急におぼつかなく思えた。
自分自身の足で立ち、経済的にも家族を支えられる人間になりたい。そう考えて、求人情報を検索してみたものの、これまで事務職や接客業などを転々とし、何の資格もない私に合う仕事はなかなか見つかりません。
そんなとき、たまたま知り合いから、株式会社LITAの代表、笹木郁乃さんの出版記念パーティーに誘われたのです。笹木さんのSNSをフォローし、生き方や価値観を尊敬していたので、「会ってみたい!」と思いました。
でも、専業主婦の私には、パーティーなんて別世界です。参加することは、とっても勇気が必要な決断でした。
娘を友人に預け、夜、パーティーがある丸の内まで出かけました。雨が降っていて、地面がキラキラ光っていた。思えばこの日、私は夜の東京の街をはじめて1人で歩いたのでした。
パーティーの終盤、笹木さんにサインをもらいながら、気が付けば私はこう言っていました。
「私をLITAで働かせてください!」
当然、かなり驚かれました(苦笑)。1年後には広島に帰ることが決まっていたので、「リモートでは難しい」とその場では断られたのですが、後日面接をして、試験的に採用してもらえることになりました。
夫が在宅勤務に切り替わったこともあり、そこからはもう、がむしゃらに働きました。その働きを評価してもらって正社員に登用され、いまは広島で暮らしながら、フルリモートで仕事をしています。課長としてLITAが運営するPR塾の統括やメンバーのマネジメントに力を注ぐ毎日はとても充実しています。
あの日、勇気を出してパーティーに出席したからこそ、いまの自分がある。「諦めなくて良かった!」と心から思っています。
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