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人生最大の挫折。佐賀にある全寮制の進学校から東大を受験。同級生の誰よりも勉強した自信があったけれど、結果は不合格でした。しかも、当時付き合っていた彼女は合格。相当なショックでした。滑り止めに受けた東京の私立大学に入学しましたが、諦めきれず、大学に通いながら受験勉強を続けました。1年後、東大ではなく、できたばかりの秋田県の国際教養大学に進学することを決めました。

1年間を過ごした東京の私立大学には、本気で演劇や音楽に打ち込んでいる学生がたくさんいました。それまで勉強しかしてこなかった僕は、大きな衝撃を受けました。「じゃあ、僕は何がしたいんだろう?」と考えたときに、海外に行きたいな、と思った。そこで見つけたのが、海外留学が必修プログラムとして組み込まれている国際教養大学だったのです。

国際教養大学の講義はすべて英語、寮のルームメイトも外国人でした。留学先の台湾では中国語を学びました。多様な仲間たちと過ごす中で、僕はまた自分に自信が持てるようになりました。自分が天才タイプではないと自覚しているので、努力だけは惜しまないように生きてきました。でも、どれだけ努力しても失敗することはある。それを教えてくれた挫折は、僕の人生にとって貴重な経験だったと今は思っています。

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