2021年、一時音楽活動を休止していた僕は、「宇宙団」というバンドに誘われ、再びバンド活動を継続していくことを決めました。
音楽に興味を持ったのは中学2年生のときです。祖母の家の屋根裏部屋に眠っているアコースティックギターを見つけて、弾き始めました。
高校生になって友達とバンド活動をスタート。人生ではじめて、自分でエレキギターを買いました。アコースティックギターとエレキギターは全然違うので、1から練習です。当時は銀杏ボーイズやGOING STEADY(ゴーイングステディ)などをカバーしていました。音楽を仕事にするなんて考えたこともなかったし、とにかく楽しければいい、と思っていました。
地元札幌の大学に進学してからは、友人と新たなバンドを結成。オリジナル曲を作るようになり、自主制作のCDもリリースしました。ところが、メンバーが1人脱退することになり解散。残ったメンバーで「本棚のモヨコ」としてバンド活動を続けていました。
就職活動はせず、卒業後もアルバイトをしながらバンド活動を続けていたところ、大手レコード会社から育成計画に参加しないかと声をかけていただいたんです。レコード会社と契約し、担当マネージャーさんがつきました。数年間、札幌で活動していたのですが、東京にいるマネージャーさんとメールでのコミュニケーションするのが難しく、メンバーと話し合って「東京に行くか!」と。そのタイミングで1人脱退しましたが、残りのメンバーで上京しました。
生活のために仕事をしながら、メジャーデビューを目指して数年東京で活動したものの、なかなかうまくいきません。結局、本棚のモヨコは2019年いっぱいで活動を休止することになりました。淋しさはなく「やりきった」という思いの方が強かった。活動休止が決まってからの3カ月間はすごく楽しくて、周囲の人からも「最後のライブが一番良かった」と言ってもらえました。
10年近くバンド活動を続けてきたので、活動休止後は肩の荷が下りたような思いでした。ちょうどコロナ禍だったこともあり、しばらくは家と仕事の往復のみで、何をしていたのかほとんど記憶にありません。本当に何もしていなかったのだと思います。
1年ほど経ったとき、以前ライブで対バン(共演)したことのある「宇宙団」というバンドのボーカルから「メンバーが抜けることになったので、仲間に入ってもらえませんか」と連絡がありました。宇宙団は、4人組のガールズバンドです。「そこに自分が入ると、どんな感じになるんだろう?」と、多少不安はあったものの、「やります!」と即決。2021年から宇宙団のメンバーに正式に加わりました。
4人の女性メンバーたちは僕より7~8歳年下だったこともあり、人間関係で苦労することなく、すぐに打ち解けることができました。宇宙団に入ってからは、大学の周年記念式典に呼んでいただいたり、作曲のためにみんなで合宿をしたり、はじめての経験をたくさんさせてもらいました。何より、バンド活動への感じ方が180度変わりました。メンバーとのコミュニケーションに苦労し、脱退したメンバーがいたら追加メンバーを探す。それまではバンド活動は大変なことの方が多かったけれど、宇宙団ではそのようなストレスがまったくありません。
今年の夏には新しいアルバムをリリースして大きな会場でのライブも予定しています。いまは東京での活動が中心ですが、今後は地方にも遠征して、いつかは地元札幌でもライブをすることが目標です。
宇宙団に加わってからの4年間はあっという間でしたが、とても充実した時間でした。抜け殻のように生きていた4年前、僕を宇宙団に誘ってくれたメンバーたちに感謝しています。生きていて良かった。やっぱり僕は音楽が好きで、音楽に助けられている毎日です。
(構成/尾越まり恵)
音楽に興味を持ったのは中学2年生のときです。祖母の家の屋根裏部屋に眠っているアコースティックギターを見つけて、弾き始めました。
高校生になって友達とバンド活動をスタート。人生ではじめて、自分でエレキギターを買いました。アコースティックギターとエレキギターは全然違うので、1から練習です。当時は銀杏ボーイズやGOING STEADY(ゴーイングステディ)などをカバーしていました。音楽を仕事にするなんて考えたこともなかったし、とにかく楽しければいい、と思っていました。
地元札幌の大学に進学してからは、友人と新たなバンドを結成。オリジナル曲を作るようになり、自主制作のCDもリリースしました。ところが、メンバーが1人脱退することになり解散。残ったメンバーで「本棚のモヨコ」としてバンド活動を続けていました。
就職活動はせず、卒業後もアルバイトをしながらバンド活動を続けていたところ、大手レコード会社から育成計画に参加しないかと声をかけていただいたんです。レコード会社と契約し、担当マネージャーさんがつきました。数年間、札幌で活動していたのですが、東京にいるマネージャーさんとメールでのコミュニケーションするのが難しく、メンバーと話し合って「東京に行くか!」と。そのタイミングで1人脱退しましたが、残りのメンバーで上京しました。
生活のために仕事をしながら、メジャーデビューを目指して数年東京で活動したものの、なかなかうまくいきません。結局、本棚のモヨコは2019年いっぱいで活動を休止することになりました。淋しさはなく「やりきった」という思いの方が強かった。活動休止が決まってからの3カ月間はすごく楽しくて、周囲の人からも「最後のライブが一番良かった」と言ってもらえました。
10年近くバンド活動を続けてきたので、活動休止後は肩の荷が下りたような思いでした。ちょうどコロナ禍だったこともあり、しばらくは家と仕事の往復のみで、何をしていたのかほとんど記憶にありません。本当に何もしていなかったのだと思います。
1年ほど経ったとき、以前ライブで対バン(共演)したことのある「宇宙団」というバンドのボーカルから「メンバーが抜けることになったので、仲間に入ってもらえませんか」と連絡がありました。宇宙団は、4人組のガールズバンドです。「そこに自分が入ると、どんな感じになるんだろう?」と、多少不安はあったものの、「やります!」と即決。2021年から宇宙団のメンバーに正式に加わりました。
4人の女性メンバーたちは僕より7~8歳年下だったこともあり、人間関係で苦労することなく、すぐに打ち解けることができました。宇宙団に入ってからは、大学の周年記念式典に呼んでいただいたり、作曲のためにみんなで合宿をしたり、はじめての経験をたくさんさせてもらいました。何より、バンド活動への感じ方が180度変わりました。メンバーとのコミュニケーションに苦労し、脱退したメンバーがいたら追加メンバーを探す。それまではバンド活動は大変なことの方が多かったけれど、宇宙団ではそのようなストレスがまったくありません。
今年の夏には新しいアルバムをリリースして大きな会場でのライブも予定しています。いまは東京での活動が中心ですが、今後は地方にも遠征して、いつかは地元札幌でもライブをすることが目標です。
宇宙団に加わってからの4年間はあっという間でしたが、とても充実した時間でした。抜け殻のように生きていた4年前、僕を宇宙団に誘ってくれたメンバーたちに感謝しています。生きていて良かった。やっぱり僕は音楽が好きで、音楽に助けられている毎日です。
(構成/尾越まり恵)
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