安藤明子

2022年、女性のためのおしゃべり相談窓口の代表に就任したこと。これが私の決断です。

高校卒業後、地元を離れて神奈川県の大手食品メーカーに就職。2年間、会社の女子寮で過ごした私は、20歳で一人暮らしをすべく横浜の不動産会社へ。そこで対応の粗雑さに強いショックを受けました。

「家賃5万円ならこれぐらい妥協して」
「坂が嫌? 横浜は坂が多い街なの!」

敷金礼金などの説明も不十分。応対も丁寧とは言い難く、地方出身の若い女性が1人で部屋を借りる大変さや不安に寄り添う姿勢はまったく感じられませんでした。「これなら私のほうがうまく対応できるのでは?」と感じ、大手賃貸仲介会社へ転職。その後、不動産会社数社をで働きながら、賃貸、売買、テナントリーシング、土地の仕入れ、土地活用など不動産業務全般について経験を積みました。営業課長にも昇進し、「不動産業は一通りやり切ったので、新しいビジネスを考えたい!」と思っていた矢先、当時まだ日本にほとんど浸透していなかった「シェアハウス」という形態があることを知りました。

「――これをやるために、いままでがあったんだ!」

その直感に突き動かされるまま、2006年、38歳のときに若い女性向けのシェアハウス運営を手掛ける株式会社コレントを立ち上げました。まだシェアハウスの認知がほとんどなかった時代、物件探しやオーナーの説得にも苦労しましたが、前職時代のお客様から「築年不詳のボロボロの一軒家なら」と横浜市内にある平屋の3DKを安くお借りすることができました。自分たちでペンキを塗って補修し、3人向けのシェアハウスをオープン。シェアハウスブームとともに、口コミで物件数・入居者数を増やしていきました。

そんな最中、とあるマーケティングセミナーの合宿で、株式会社JKAS(ジェイカス)の西上正通社長と出会いました。「住生活にまつわるお困りごとを解決する総合病院」を目指し、住生活支援事業を展開するJKASの理念に強く共感し、本部の手伝いを開始。2022年9月には、「JKAS女性のためのおしゃべり相談窓口」を立ち上げ、代表に就任しました。まだ専門家に相談する手前の段階、「こんな状況、どう思う?」「どこに相談していいかわからない」――。そんな住生活の不安に寄り添い、一緒に解決策を探っていく仕事です。

女性が安心して住生活の相談をできる場所がほしい!

20代の私が願った思いをいま、この場所で実現できていると感じます。


株式会社コレント ホームページ
JKAS女性のためのおしゃべり相談窓口 ホームページ


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