糸井さんショート

29歳のとき、新卒から6年間働いた経済系の新聞社を退職し、ベトナムに語学留学することを決めました。

私がはじめてベトナムに行ったのは、大学3年生の夏。東南アジアで日本語を学ぶ人たちを研究するゼミに入っていた私は、卒業論文の事前調査としてホーチミンを訪れたのでした。当時のベトナムは、まさに経済成長の真っただ中。街は活気に満ちていました。

直接自分の目で見てさまざまな土地の人の話を聞き、訪れたことのない人にも伝わる情報を発信したいと考え、新聞社に入社。そこからは記者の仕事に夢中になり、日々忙しく働いていました。

2011年、4年ぶりにベトナムを訪れた私は、そのめざましい進化に大きな衝撃を受けることになります。高層ビルが建ち並び、きれいなカフェまでできている。ホーチミンの街が、大きく変化していました。
――たった4年で、こんなに変わるのか!!
自分が経験したことのないスピードで発展していくベトナムに強い興味関心を抱くようになったのは、このときからです。
これからきっと、ベトナムはどんどん面白くなる。ベトナムに関わる仕事がしたいと考え、ベトナム語の勉強を始めました。そして2年後、新聞社を退職し、ベトナムに留学しようと決意します。ハノイに2年半滞在しました。

当時は日本企業で働くベトナム人の技能実習生がブームになっていた頃です。彼らの多くは日本語を勉強してから来日するのですが、日本ではベトナム人同士で過ごすために、語学が上達しない。そんな調査結果を見て「もったいないな」と思いました。そこで2017年3月、日本企業で働くベトナム人に日本語を教えたり、通訳をしたりする会社を立ち上げました。

現在、日本で暮らすベトナム人は約50万人。国内でもベトナム人向けの市場がどんどん開けています。ベトナムに関わる日本人も増えました。いまがタイミングだと考え、「We love Vietnam」というメディアを立ち上げました。このサイトでは、ベトナムに興味のある日本人向けに日本のベトナム関連情報を、そしてベトナム旅行で役立つ現地のコアな情報を紹介しています。

いまなお、ベトナムは発展を続けています。世界的にもベトナム人材の人気は高まる一方で、日本企業が人材を獲得するためには、世界の企業と戦わなければなりません。 ベトナムの人たちに、この先も「日本に来たい」「日本に関わりたい」と思ってほしい。そんな思いを胸に、ファンづくりに貢献していきます。

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