ナツミさんショート

自分の体の不調をきっかけに、柔道整復師の資格を取得しました。
最初に違和感を覚えたのは、中学1年生のとき。背中が痛くて、少しずつ痛みが広がっていきました。ずっと同じ姿勢で座ったり寝たりすることができません。医師の診断は「側弯症(そくわんしょう)」。背骨が左右に捻じれて曲がってしまう病気です。側弯症の約8割は原因不明といわれており、私の場合、思春期に発症する突発性のものでした。10代で大きな手術を経験した私は、それ以来「体の不調に苦しむ人に寄り添いたい」と思ってきました。

病気をきっかけに体の仕組みに興味を持ち、最初はクイックマッサージで働きました。私生活では結婚と離婚を経験。激動の20代前半を過ごし、側弯症などの体の痛みを改善するための資格を取りたいと覚悟が決まったのは、26歳のときでした。「柔道整復師」の国家資格を取得するため、200万円強の学資ローンを借り、昼間はマッサージの仕事をしながら、夜間の専門学校に3年間通いました。

いざ、開業準備をしよう、と思った矢先、収まっていたはずの側弯症が再発。病院に行ったものの、私の症例は少し特殊だったようで、最初の病院では手術を断られてしまいました。
「どうしよう。この痛みを抱えたまま、開業することはできない……」
手術をしてくれる医師を必死に探しました。何度も断られ続け、ようやく側弯症を専門とする先生を見つけ、手術することができました。

2022年3月、千葉県松戸市にエステ整体サロンをオープン。資金的にいまはまだ大きな敷地を借りることが難しく、自費診療しかできません。2年以内には法的にクリアできる広さや設備を整え、エステ整体サロン併設の整骨院にしたいと思っています。私の人生を大きく変えた側弯症。同じ病気で苦しんでいる人を少しでも楽にできるよう、経験を積み、患者さんに寄り添っていきたいです。

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