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あっという間に2026年も半年が過ぎ、下半期に突入しました。だがしかし、今年のわたしは、攻めています! 今年の大きな目標を1つ、実現できたんです(ドヤ顔)。その目標とは、韓国のエンタメ界を代表する総合芸術大賞である「百想(ひゃくそう/韓国読み:ペクサン)芸術大賞」の授賞式を観覧すること!

「百想芸術大賞」は、日本でいう「日本アカデミー賞」のようなものですが、映画だけでなく、ドラマ、ミュージカル、バラエティー、教養番組も対象となります。
わたしが韓ドラに突然ハマったのが2023年(過去コラム:あっけなく「韓流沼」に落ちた話。参照)。
2年目には年に一度開催されるこの授賞式の存在を知り、ついに2025年、20代のかわゆい韓ドラ好きの友人と「来年、ペクサンに行こうよ!」と約束し、情報収集をスタートしました。
しかし、友達がその半年後に突然転職し、超多忙に。「これは難しいのでは……?」と暗雲が立ち込めたりもしたのですが、奇跡的に観覧が実現!
編集長コラムを私物化している編集長ですが、今回はその百想観覧体験をレポートします。「いつか百想芸術大賞を生で見てみたい!」と思っている韓ドラファンの皆さん、必見です!

いつなんよ?? 日程発表はよはよ!!

百想芸術大賞は、毎年4月末から5月上旬までの“どこか”で開催されます。4月28日の年もあれば、5月8日の年もある。GW(ゴールデンウイーク)近辺のどこをおさえておけばいいのか、まず大変だったのが日程調整です。
しかも、日程が確定するのは、3月中旬あたりと結構ギリギリ。「仕事と重なりませんように」と、ずっとやきもきやきもき。やっと「5月8日(金)」と日程が決まったのが、今年は3月10日でした。すぐに友達に連絡。
「どう、行けそう?」
「行きましょう!!」

次の関門は、観覧チケットの予約。ChatGPTと会話を繰り返し、いくつかのサイトで販売していることがわかりました。わたしたちが狙いを定めたのは、海外旅行サイトの「TRAZY」。気になるお値段は……1枚4万5000円。
円安の影響もあり、た、高い……!
一瞬ひよったものの、チャッピーも「百想は“一生に一度”と決意して行く人が多いんだよ」と背中を押してくれる。そうだよね。韓国のトップスターが一堂に会する場にいられるなんて、奇跡のような場所だもの。4万5000円を安いと思うか高いと思うかは人それぞれですが、わたしは「この金額なら行く価値あり!」と判断しました。
しかも、この時点では正式には発表されていなかったものの、おそらくMCは今年もわたしの推し、パク・ボゴム(通称:ボゴミ)氏だろうと予想できたので、ボゴミに会えるなら、個人的には全然高くない。

でも、さすがにすべて英語で書かれた旅行サイトで、友達と2枚分、9万円の決済ボタンを押す手は震えたよね。
チャッピーに何回か、「このサイトで申し込もうと思うんだけど、怪しくないかな?」と聞いて、「大丈夫ですよ、まりえさん。百想では実績のある、わりと一般的なサイトですよ」と聞いてもなお、「おまえよく嘘つくからな。信用ならん」と、手がぷるぷる。
しかし、そんなことをしている間に売り切れてしまったら元も子もないので、意を決して決済ボタンをクリック。おそらく先着だと思いますが、3月17日の時点では問題なく購入できました。

寒すぎたけど、見逃せないレッドカーペット

チケットが取れたら、飛行機とホテルを確保。
百想芸術大賞は、毎年ソウルの「江南COEX(カンナムコエックス)」というショッピングモール(東京ビッグサイトにいっぱいお店を詰め込んだ感じ)の中にあるホールで開催されます。地下鉄2号線と9号線が最寄りなので、わたしは9号線の新論峴(シンノヒョン)駅にある「ドーミーインホテルソウル江南」を予約しました。

仕事の調整からはじまり、その一連の予約を3月中に終わらせて一安心。あとは自分の健康管理と、『仕事も家族も、もろもろトラブルが起きないでくれーー!』と祈る。これはもう運なので、何回か家の近くの氏神さまにお参りに行きました(笑)。

ゴールデンウイークの連休中に仕事を猛ダッシュで巻き、前日夜に最後の原稿を納品! 5月7日、無事にソウルへと旅立つことができました。

そして迎えた百想当日、14時頃に江南COEXに到着。18時から、ノミネートされたスターたちが、COEX正面入り口の前に敷かれたレッドカーペットを歩くのですが、トップスターを一目見ようと、14時の時点ですでに人だかりができていました。

レッドカーペット

レッドカーペットの前で場所取りをするファンたち



わたしたちは17時にチケットの受け渡しがあるため、場所取りをするわけにもいかず、COEXの中をブラブラして買い物したりカフェで休んだりして過ごしました。
TRAZYからは、予約した直後にメールが届いたきり、前日まで音沙汰なし。クレジットカードの引き落としはされていたものの、本当にチケットが取れているのか、ヒヤヒヤでした。前日に、COEX正面にある江南スタイル像の前でチケットを引き渡しますとメールが来て一安心。でも、「対面で受け渡し?」「紙チケット?」といろいろアナログな感じに不安は尽きない。17時過ぎに指定された場所に行くと、「TRAZY」という看板を出し座っている人がいて、パスポートを見せて無事に紙チケットを受け取ることができました。ほっ。

江南スタイル

COEX前の江南スタイル像。2012年のPSY(サイ)による世界的大ヒット曲「江南スタイル」を記念して建てられたらしい



チケットを受け取りレッドカーペットの場所に行くと、人だかりが塀のようになっていた! 生で見ることは諦めて、COEXの隣の建物の巨大モニターに映し出される映像を見ることにしました。

当日は晴天だったのですが、風が強くて肌寒い。わたしはGジャンを着ていたものの、レッドカーペットを見ているうちに日が落ちて、さらに気温が下がっていく。でも、時間が経つにつれてどんどん有名な人が登場するので目が離せず。
「さむい……さむいよね。ちょっと中に入る?」
「いや、見逃したら悔しいので」
「そうだよね。このためにソウルまで来たもんね!」
と、もはや罰ゲームのような耐久レース。ぶるぶる震えながら、トリを飾ったキム・ゴウンちゃんまで、しっかりこの目に焼き付けました。
各賞5人ほどがノミネートされても、授賞式で最優秀賞に選ばれ壇上に上がるのは1人だけ。いま考えるとこのレッドカーペットはノミネート者全員を見ることができる貴重な場だったのです。特に女優さんたちは華やかなドレスを身にまとい、本当に美しかった。

ゴウンちゃん

ドラマ「ウンジュンとサンヨン」で演技賞にノミネートされたキム・ゴウンちゃん


日本語通訳なしの授賞式4時間!

19時過ぎにレッドカーペットが終わり、19時50分から始まる授賞式のために、COEX内のホールへと急ぐ。ホールはおそらく1000人弱くらいのキャパでわりと小さめ。海外客席は後ろの方だと聞いていたのだけど、実際にはわりと前でした。左前の目と鼻の先に俳優席!!! テンション上がる!

ホールにはモニターが3つあり、正面ステージにプレゼンターと受賞者が登場する。MCは右斜め前。いろいろ忙しい。
ビックリしたのが、スマホであれば動画も写真も撮影OKだったこと。SNSへのアップも可。そのかわり、デジカメで撮影している人はめっちゃ怒られてた。iPhoneのほうが性能いいと思うけど……その違いは何だろ?

19時50分、いよいよ授賞式がスタート。
今年で8回目のMCを務めるボゴミが麗しいタキシード姿で表れ、「ペクサンのオルグル(顔)、パクボゴムです」と挨拶する。
「ボゴミ、去年7月のファンミ以来だね。会いたかったよ!!」(心の声)

MCたち

MCを務めた3人。左からシン·ドンヨプ氏、スジちゃん、そしてボゴミ



映画部門、演劇部門、ミュージカル部門の各賞が順次発表され、そうそうたるメンバーが壇上で感動的なスピーチを繰りひろげていく。各賞の発表は昨年の受賞者が務めるので、豪華プレゼンターを見られるのも贅沢この上ない。
会場で最も声援が上がったのが、今年から新設されたミュージカル賞を受賞した元東方神起のキム・ジュンス氏でした。

男性演技賞

最優秀演技賞(ドラマ部門・男性)の発表の瞬間!


途中で5分の休憩をはさみ、授賞式は4時間に及びました。終わったのは深夜0時過ぎ。タクシーで帰ろうかとも思ったけど、まだ地下鉄があったので、急いで駅に向かい、友達と余韻を噛みしめる間もなく、バタバタとホテルに帰りました。もう、へとへとで、お腹ぺこぺこ。

4時間に及ぶ授賞式はもちろんオール韓国語で、日本語の通訳などないわけですが、うーーーん、体感値、理解できたのは3~4割くらいかなぁ。
受賞コメントのテンプレート的な、感謝のコメントは聞き取れるのですが、撮影のエピソードなど細かい部分は何を言っているのはわからず……。「3~4割でも結構頑張ったよね」と思う一方で、「もっと聞き取りたかった!!!!!」と悔しい思いが込み上げました。

でも、ノミネート作品の原題をある程度覚えていたのは、良かったポイント。
邦題が『幸せな選択』という映画の原題が『어쩔 수 없다(オチョルスオプタ・仕方ない)』だったりして、邦題が必ずしも原題に忠実なわけではないんです。受賞者の発表は作品名→俳優名の順番で発表されるので、タイトルがわからないと、歓声に乗り遅れます。

いろいろな学びもありながら、無事に百想観覧を終え、日本に帰ったわたしは、疲れて謎の風邪をひきました(苦笑)。でも、「時間」「お金」「健康」、人生でこの3つが揃うことは珍しい。揃うのを待っていたら、いつまでも実現しないので、多少の不安があっても、行動すべき! 大事なのは、気合いと勢いだと思います。
韓ドラファンの方々から「え、あの百想に行ったの!?」「どうやって?」「そんな人、はじめて会った」などと言われるたびに、やっぱりすごく貴重な体験だったんだなぁとしみじみ。

熱中(熱狂か?)できる趣味がある喜び。そして推しを推せる幸せを、改めて噛みしめています。そして何より、実現できたのは、一緒に行ってくれた友達や、書籍制作が佳境なのに快く送り出してくれたきしとんのおかげ。みんなに感謝です。

次なる目標は、釜山国際映画祭!(←懲りない)
どなたか、ご一緒しませんか?(笑)

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