
2016年、独自のダイエットメソッドを考案し、講座を始めました。
「常にどこかが悪いのが当たり前」。私の半生は、そんな一言に尽きます。子どもの頃から低体温、慢性的な頭痛、ひどいアレルギー性鼻炎。大人になればストレスから膵炎を患い、病院へ行っては薬で症状を抑える「対症療法」を繰り返す毎日でした。
30歳のときに交通事故で頚椎を痛め、後遺症に苦しむようになります。事故から3年が経とうとしたある朝、目が覚めると、私は1mmも動けなくなっていました。小指1本、指の先すらピクリとも動かない。視界に入るのは天井と、そばにいる4歳の娘だけ。
「もしこのまま呼吸が止まったら、この子はどうなるの?」
底なしの恐怖に襲われました。娘を残して動けなくなることが何よりも怖かった。必死の思いで娘にスマホを持ってきてもらい、救急車を呼びました。小さな手で必死に玄関の鍵を開け、救急隊員を迎え入れる娘の、いまにも泣き出しそうで恐怖に満ちた表情は、いまも脳裏に焼き付いて離れません。
担ぎ込まれた病院の医師は、レントゲンを見て首をかしげるだけ。「異常ない」と言われ、そのまま帰されました。そんなとき、たまたま見かけたヨガ雑誌の「自分の体は自分で治す」という文字が目に飛び込んできました。それまでセルフケアなんて考えたことはなく、どこへ行っても治らない痛みに、なかば諦めていた3年間でした。でも、あのときの娘の恐怖に満ちた顔が頭から離れず、「このままではいけない」と思いました。娘がいなかったら、自分の体と向き合うことはなかったと思います。
一念発起してヨガを学び、30分ほどのトレーニングで首の痛みを治せるようになりました。周囲から教えを請われるようになりましたが、1週間もすれば元の状態に戻ってしまう人たちを前に、無力さを痛感。その場しのぎではなく、良い状態を維持し続けるために「セルフケアマッサージ」も学びました。心身はつながっていて、心の状態が病気を作り、体の状態が心を弱くします。いつも不安な人は、周囲から身を守るように猫背になり、その姿勢のせいで内臓の動きも悪くなります。自信がない人も肩が内側に入りがちで、その結果、首肩に痛みが出ます。歩き方や姿勢を見たら、その人の性格や生活習慣がわかる。それをもとに、メンタルと体、両方へのアプローチを体系化したメソッドを開発しました。
自分自身が苦しんだ経験から、最初は首肩の痛みや腰痛、頭痛など、痛みにフォーカスした講座を始めました。でも、まったく人が集まりません。起業塾の先生からは「30~40代の女性は健康に興味はない。やるならダイエット!」とアドバイスされました。私のダイエットのイメージは「我慢と苦行のわりにリバウンドするもの」だったので、その提案に最初は躊躇しましたが、自分が開発したメソッドを何とかビジネスにしたい。習得したセルフケアには痩身術も含まれていたため、そこからダイエットの研究を始めました。
すると、ダイエットも対症療法が多いためにリバウンドするのだということがわかりました。痛みが発生する原因と同じで、痩せるためには個人が持つベースの性格、生活習慣、体に合った食生活を変えていくことが大事なのです。こうして、独自メソッド「チクティビティ」をもとに、ダイエット講座をスタート。2018年にはインストラクターの養成も始めました。これまでの講座参加者は4000人以上にのぼり、400人のセラピストが誕生しています。
特別に頑張らなくても、痛みも出ず脂肪もつかないマイルールを知ってほしい。生活習慣や思考のパターン、どう歩くとお腹に肉がつき、どの姿勢が腰痛になるのか。講座では、水の飲み方から睡眠まで、細かくマンツーマンで分析しアドバイスしていきます。不安やストレスがなくなれば、暴飲暴食することもなくなります。「チクティビティ」ではメンタルを整えるアプローチを特に大事にしています。マイルールのベースができれば、体調を崩しても、脂肪がついても、自分自身ですぐに元の状態へ戻せるようになります。
私自身、セルフケアを始めてからずっと、「人生でいまが一番体が軽く、快適」な状態です。1mmも動けず、ただ天井を見つめて絶望していた30歳の私に、いまなら言ってあげられます。「大丈夫。その痛みも、体型も、未来も、自分の手でもう一度動かせるようになるから」と。
チクティビティが伝えているのは、単なるダイエットではありません。マッサージで体を変えながら、同時に思考の癖やマインドを心地よく整える、「自分を最高に楽しむ、生き方そのもの」です。
「自分の体は自分で守る」というセルフケアの文化を、日本中へ、そして世界へ。痛みや体型の悩みに縛られず、誰もが自分の幸せを願って歩き出せる未来を、本気で作りたいと思っています。
(構成/尾越まり恵)
「常にどこかが悪いのが当たり前」。私の半生は、そんな一言に尽きます。子どもの頃から低体温、慢性的な頭痛、ひどいアレルギー性鼻炎。大人になればストレスから膵炎を患い、病院へ行っては薬で症状を抑える「対症療法」を繰り返す毎日でした。
30歳のときに交通事故で頚椎を痛め、後遺症に苦しむようになります。事故から3年が経とうとしたある朝、目が覚めると、私は1mmも動けなくなっていました。小指1本、指の先すらピクリとも動かない。視界に入るのは天井と、そばにいる4歳の娘だけ。
「もしこのまま呼吸が止まったら、この子はどうなるの?」
底なしの恐怖に襲われました。娘を残して動けなくなることが何よりも怖かった。必死の思いで娘にスマホを持ってきてもらい、救急車を呼びました。小さな手で必死に玄関の鍵を開け、救急隊員を迎え入れる娘の、いまにも泣き出しそうで恐怖に満ちた表情は、いまも脳裏に焼き付いて離れません。
担ぎ込まれた病院の医師は、レントゲンを見て首をかしげるだけ。「異常ない」と言われ、そのまま帰されました。そんなとき、たまたま見かけたヨガ雑誌の「自分の体は自分で治す」という文字が目に飛び込んできました。それまでセルフケアなんて考えたことはなく、どこへ行っても治らない痛みに、なかば諦めていた3年間でした。でも、あのときの娘の恐怖に満ちた顔が頭から離れず、「このままではいけない」と思いました。娘がいなかったら、自分の体と向き合うことはなかったと思います。
一念発起してヨガを学び、30分ほどのトレーニングで首の痛みを治せるようになりました。周囲から教えを請われるようになりましたが、1週間もすれば元の状態に戻ってしまう人たちを前に、無力さを痛感。その場しのぎではなく、良い状態を維持し続けるために「セルフケアマッサージ」も学びました。心身はつながっていて、心の状態が病気を作り、体の状態が心を弱くします。いつも不安な人は、周囲から身を守るように猫背になり、その姿勢のせいで内臓の動きも悪くなります。自信がない人も肩が内側に入りがちで、その結果、首肩に痛みが出ます。歩き方や姿勢を見たら、その人の性格や生活習慣がわかる。それをもとに、メンタルと体、両方へのアプローチを体系化したメソッドを開発しました。
自分自身が苦しんだ経験から、最初は首肩の痛みや腰痛、頭痛など、痛みにフォーカスした講座を始めました。でも、まったく人が集まりません。起業塾の先生からは「30~40代の女性は健康に興味はない。やるならダイエット!」とアドバイスされました。私のダイエットのイメージは「我慢と苦行のわりにリバウンドするもの」だったので、その提案に最初は躊躇しましたが、自分が開発したメソッドを何とかビジネスにしたい。習得したセルフケアには痩身術も含まれていたため、そこからダイエットの研究を始めました。
すると、ダイエットも対症療法が多いためにリバウンドするのだということがわかりました。痛みが発生する原因と同じで、痩せるためには個人が持つベースの性格、生活習慣、体に合った食生活を変えていくことが大事なのです。こうして、独自メソッド「チクティビティ」をもとに、ダイエット講座をスタート。2018年にはインストラクターの養成も始めました。これまでの講座参加者は4000人以上にのぼり、400人のセラピストが誕生しています。
特別に頑張らなくても、痛みも出ず脂肪もつかないマイルールを知ってほしい。生活習慣や思考のパターン、どう歩くとお腹に肉がつき、どの姿勢が腰痛になるのか。講座では、水の飲み方から睡眠まで、細かくマンツーマンで分析しアドバイスしていきます。不安やストレスがなくなれば、暴飲暴食することもなくなります。「チクティビティ」ではメンタルを整えるアプローチを特に大事にしています。マイルールのベースができれば、体調を崩しても、脂肪がついても、自分自身ですぐに元の状態へ戻せるようになります。
私自身、セルフケアを始めてからずっと、「人生でいまが一番体が軽く、快適」な状態です。1mmも動けず、ただ天井を見つめて絶望していた30歳の私に、いまなら言ってあげられます。「大丈夫。その痛みも、体型も、未来も、自分の手でもう一度動かせるようになるから」と。
チクティビティが伝えているのは、単なるダイエットではありません。マッサージで体を変えながら、同時に思考の癖やマインドを心地よく整える、「自分を最高に楽しむ、生き方そのもの」です。
「自分の体は自分で守る」というセルフケアの文化を、日本中へ、そして世界へ。痛みや体型の悩みに縛られず、誰もが自分の幸せを願って歩き出せる未来を、本気で作りたいと思っています。
(構成/尾越まり恵)
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著書『5日間のゆるめるワークで、伸びるだけでやせる体に! 勝手にやせる!ダイエット』 KADOKAWAサイト







