松井さんショート

20代後半、体調不良をきっかけにそれまでの生活習慣を見直し、食事の内容を大きく変えました。

コピーライターとして多忙を極めていた20代。「寝なくても大丈夫」と、昼夜逆転の生活をしていました。ジンやウォッカなどアルコール度数の強いお酒を好んで飲んだり、甘いものをたくさん摂取したりと食生活もあまり良いものではありませんでした。

自分は健康体だと思っていたのですが、20代後半になり急に疲れがとれにくくなり、胃腸にも頻繁に異常をきたすようになりました。

――これは何か、大きな病気にかかってしまったかもしれない。

不安になり、消化器内科を受診し、一通りの検査を受けました。しかし、結果は異常なし。こんなに体調が悪いのに、なぜ数値に出ないのだろうと逆に驚きました。
でもこれは、いわゆる「未病」の状態なのだと理解し、このまま生活習慣を変えなければ、今度こそ病気になるかもしれないし、この先、妊娠・出産が難しくなってしまうかもしれないと考えて、生活習慣を改めようと決意しました。

まずはヨガに通い始め、そこで知り合った方から「食事も変えたほうがいいよ」とアドバイスを受けます。たまたま家の近くに自然食品のお店があったので、そこでオーガニック野菜を購入するようになりました。単純に野菜を食べる量が増えたこともあり、体調も肌の調子もすごく良くなったんです。変化が楽しくて、そこから食に興味を持ち、マクロビオティックの理論とレシピを学べるスクールに通い、一時期は完全菜食のヴィーガンにもなりました。
しかし、制限が多すぎると、我慢がストレスになったり、ママ友との食事が楽しめなくなったり……。これでは本末転倒だと思い、友達と会うときは好きなものを食べるなどバランスをとり、自分に合った食生活を確立していきました。38歳で長男を出産後は、ママ向けに食の大切さを伝えていきたいと考え、料理教室を始めました。

健康に関する情報が溢れ返っている時代に、何を選べばいいかわからない「迷子ママ」に対して、自分に合った食事を選択するお手伝いをしたい。さらにそれを職業にする人を増やしたいと考え、「レシピセラピスト」と名付け、商標を取得。2021年には養成を目的とした一般社団法人レシピセラピスト協会を設立しました。

協会では身近な食材を使ったおうちケアのドリンクづくりのほかに、東洋医学をもとにした診断法を活用し体調改善の方法、さらに簡単な呼吸法や瞑想法などもプラスしながら、数カ月間の体質改善コースをマンツーマンで提供しています。

いま、養成講座を修了している協会会員は80人ほど。フルオンラインのレッスンなので、沖縄の久米島や北海道にも養成講座の修了生がいて、レシピセラピスト認定講師として活動しています。

食生活を変えてから、心身が健康になりました。43歳で出産した次男も安産でしたし、更年期の症状もありません。心も落ち着いているので、イライラしたり長く落ち込んだりすることもない。20代後半、病気は見つからなかったけれど、体のサインを見逃さず、食生活を改善したからいまの健康がある。しっかり向き合って良かったと思っています。

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