志村咲季

大学4年生の3月、社会人でもラクロスを続けていくと決めました。

幼い頃から運動が得意で、小学校から始めたミニバスケットボールは中・高でもそのまま継続。勝負ごとが好きで負けず嫌いだった私は、そのまま「体育の先生になりたい!」と日本女子体育大学に進学。大学では競技人口が少なく、バスケとの親和性もあるラクロスを始めました。試合の展開が早く「最速の競技」とも呼ばれるラクロスの世界にすぐに魅了され、のめりこんでいくうちに2年生からはレギュラーとなり、関東選抜で出場した全国大会で優勝。ラクロスは指導者やコーチがいないことも特徴で、大会運営から技術指導まですべて選手が担います。私は大学3年生で技術幹部になり、ラクロスにのめりこむあまり、教員への道を諦めることを決めました。ラクロスにプロチームはありません。そこで、一般企業に就職して、社会人チームでラクロスを続けることを決意しいました。22歳、大学4年生3月のことでした。

就職は東証プライム上場の不動産会社へ。土日が休みでラクロスに集中できることを前提に選び、ラクロスの社会人チームは全日本クラブ選手権大会決勝に出場する常勝チーム「MISTRAL(ミストラル)」に入部。MISTRALは「女性アスリートの価値を高める」、略して「ジョカチ」を大切にしていて、スポーツを頑張るのは当たり前、仕事もしっかり頑張ることで、ラクロスをやっている人がかっこいい!と思ってもらえるよう、ラクロスの価値自体を上げていくことを目的としています。

26歳のとき、「もっとキャリアアップして稼いでいきたい!」と現在の株式会社ネタもとに法人営業職として転職しました。2021年からは所属していた公益社団法人日本ラクロス協会でラクロス女子日本代表の広報にも立候補し、SNSの更新やメディア対応などを担当しています。平日は仕事、土日はラクロスと忙しい毎日ですが、プライベートの充実が仕事にもいい影響を与えていることを感じます。目的を意識して数字にコミットしていくプロセスはラクロスも仕事も変わりません。相乗効果もあって、入社7カ月でリーダー職へ、2023年10月にはマネージャーに昇格しました。

ラクロスは2028年にオリンピック種目になる競技です。競技人口も知名度もまだまだ低いラクロスですが、これからはもっとラクロスを事業化していきたい。今の営業経験を生かしてスポンサーの獲得や次世代のオリンピック選手育成などにも寄与していきたいと思っています。これからますます注目されていくラクロス。さまざまなアプローチで啓もう活動を続けていきたいと思っています。


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