海外との最初の接点は小学生のときのこと。夏休みに行ったグアムや韓国、ベトナムへの家族旅行でした。異国の風景やそこで生活する人々の姿、屋根の形まで何もかも日本とは異なることに驚き、「何だこれ!?」と衝撃を受けたことを覚えています。
中学と高校は吹奏楽部の強豪校でフルートの練習に明け暮れ、高校卒業後は金融機関で資産運用相談や金融商品の販売などに従事しました。商業高校だったので就職する子が多かったし、当時の私に夢はなく、金融機関なら安定かな、ぐらいの気持ちで就職しました。ところがある日、指導員だった会社の先輩が突然アイスランドに留学するといって会社を辞めていきました。私はぼんやりと思い描いていた「安定した企業に就職し、結婚して子どもを育てる」という安定路線をたやすく踏み越えていった先輩の姿に驚き、そういえば自分にも海外への興味があったことを思い出しました。このとき新卒3年目。「社会人になってもそういう選択をしてもいいんだ!」と勇気をもらった私は、その後すぐに会社を退職して約1カ月半の語学留学のためオーストラリアへと旅立ちました。
ところが、オーストラリアの生活で英語はからきし上達しませんでした。ルームメイトのフランス人ともまったく意思疎通が取れず、自分の英語力のなさに絶望。そんなとき、上級英語を使いこなせる日本人留学生にセブ島留学について教えてもらいました。セブ島はマンツーマン授業が主流のため学びやすく、そこで一気に英語力が上達したという話を聞き、そこに光明を見出した私。帰国後、早速セブ島での語学留学を申し込みましたが、準備期間中にコロナ禍に突入してしまいました。行き場を失った私は貯金を切り崩したリアルバイトをしたりしながら食いつないでいましたが、いよいよコロナが長引きそうだと感じていた2022年、ライブ配信に出会いました。
「ポコチャ」というライブ配信アプリで1日8時間フルート演奏や雑談配信を始めたところ、一気にファンが拡大。配信を開始して約半年でS6という最高ランクのトップライバーにまで上り詰めることができました。収入面も良く楽しい仕事ではありましたが、配信に力を入れすぎて喉を壊してしまったことを機に、「この仕事をずっと続けていくのは難しい」と思うように。それよりも、自分というIPを活用してうまくファンを拡大してこられたこれまでの実績を生かして、SNSを使ったファンマーケティングの仕事がしたい!と考えるようになりました。
そんなとき目にしたのが、Wantedlyに掲載されていたQQ Englishの求人情報。憧れのセブ島でSNSマーケティングや広報に携われるだけでなく、福利厚生で英会話も学べるという内容に心躍りました。
2023年11月に内定をもらうとライバーとしての活動に終止符を打ち、2024年1月にセブ島へ。キャリーバックにリュック1つ、見送りに来てくれた友人にも笑顔で手を振って、生まれ育った日本を出て、フィリピンへと旅立ちました。
現在セブ島生活2カ月目。英語は少しずつ上達を見せ、SNSやTikTok動画の撮影・編集などを担当しながら、憧れの場所でやりたかった仕事ができています。今後は新しく作ったInstagramのスタッフアカウントを盛り上げ、移住したきっかけや現地の情報を発信していくことで海外留学に行きたいと思ってもらえるような活動により一層力を入れていきたいと思っています。
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