高野ワンギ

日本食の文化を学びたい、と食育インストラクターの資格を取得しました。

インドネシアで生まれ育った私は、兄の影響で、『メジャー』(小学館・「週刊少年サンデー」連載)という日本のアニメにハマり、日本に興味を持つようになりました。以来日本語の勉強を独学で始め、大学3年生のときに海外インターンシップの運営を手掛けるAIESEC(アイセック)を通じてNCネットワークで約2カ月半、インドネシアの市場リサーチ、工場視察のプランニング等のお手伝いをさせていただきました。「そのまま日本で働きたい!」と大学卒業後もそのままNCネットワークにお世話になることに。経理や総務の仕事を続けながら、週に1度、日本語講師の授業を受け、日本語能力検定2級を取得。翻訳業務や、お客様の海外展開支援に携わったのち、2019年に結婚しました。

もともと料理好きだった私ですが、結婚を機に、食べることが大好きで少々味付けに厳しいグルメな夫を喜ばせるため、いなり寿司、ぶり大根、栗ご飯、生姜焼きなど日本食の勉強にものめりこんでいきました。当時は新型コロナウイルス禍でもあり、次第に食事を通じて家族の健康を考えたい、という思いが強くなっていきました。そこで調理の方法だけでなく日本食全体の文化も学びたいと調べていく中で「食育インストラクター」という資格があることを知りました。早速テキストを使ってで勉強を開始し、週に2~3回、無理のない範囲で30分程度の勉強を続けて、無事資格を取得。その後、「糖質OFFアドバイザー」や「はちみつ美容ソムリエ」という資格があることも知り、次々と資格を取得していきました。

食への知識を増やすことは日本語力向上や日本文化への理解を深めることにもつながり、何より健康的な食生活を続けることで太りづらく、風邪もひきにくい体質になりました。疲れにくくなると仕事の効率も上がり、家族も喜んでくれているので、公私ともに良い影響をもたらしています。

今後は、SNSなどを通じて、インドネシア人向けに日本食文化、栄養に関しての情報発信ができたらいいなと考えています。インドネシアは野菜が安価に手に入るのに、「炭水化物、タンパク質、脂質さえ取ればいい」という文化が根強く、野菜の大切さやバランスよく栄養を摂取することの大切さを知らない人たちがたくさんいます。資格取得で学んだ知識を発信していくことで、そのような人たちの健康にも寄与していけたらいいなと考えています。


(構成/岸 のぞみ)

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