涼ちゃんショート

高校2年生のとき、学校の帰り道で交通事故に遭い、意識不明の重体に。「人はいつでも死ぬんやな」と思ったそのときから、決断はできるだけ早く、やりたいことは全部やる、と決めました。

兵庫県の田舎町で生まれ育ち、中学時代から歌手になりたいと思っていました。高校は家から自転車で1時間程度。大きな声で歌を歌いながら自転車を飛ばす僕は、近所ではちょっとした有名人でした(笑)。

その日はいつもと何も変わらない普通の日で、歌いながら学校に行き、授業を受けて、部活のあとで友達とマックに寄って帰っていた。自転車に乗りながら「課題テストどうだった?」と友達と話していたそのときに、スピード違反の車に跳ね飛ばされたのです。

意識不明の重体で病院に緊急搬送され、意識を取り戻したのは3 時間後。でも、僕自身は事故の1週間後からしか記憶がありません。リハビリをして、運良く後遺症も残らず日常生活に戻れたものの、この事故から僕の生き方は大きく変わりました。

あの日突然、僕の人生が終わりかけた。「これって、いつでも起こり得るな」「今日起こるかもしれないんだな」と思ったら、やりたいことは何があってもしないといけない、と思うようになりました。
神戸の大学に進学して、大阪の芸能プロダクションに入所。しかし、事務所に入ると自分の思い通りの活動ができないことがわかったので、事務所はすぐに退所し、個人で活動を始めました。学園祭などで歌うようになった大学3 年生のとき、“日本一カッコいい大学生”を決める「JUNON×MUJ2016-2017」で準グランプリを受賞。

23 歳で上京し、一般企業で営業として働きました。いまは知人と立ち上げた会社で経営に携わりつつ、個人ではライブ配信やSNS発信などもしています。直近の目標は、海外で生活すること。
1つのことを極める生き方も素晴らしいと思いますし、そういう人を尊敬もします。でも僕はスピード早く、いろんなことを経験したい。僕は「人生の余白を埋める」と表現しているのですが、知らないまま死にたくないんです。まだ見ぬ世界を少しでもたくさん経験するため、仕事も拠点も変えていく。これが、僕の生き方です。

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